Sol Cafe 『幸せの栖(すみか)』

「ここいまタウン」への歩み

学び続ける

【学びの散歩道】子どもたちの将来は大丈夫なのだろうか?(151) 売るための玩具

『遊びと利他』(北村匡平著 集英社新書)から引き続き引用します。 --------------------------------------------- 私も幼い頃、レゴでよく遊んだ。 新しく買ってもらうたびにブロックが増えていき、 建物やロボットを作っては分解し、 再び作っては壊して…

【学びの散歩道】子どもたちの将来は大丈夫なのだろうか?(150) 子どもの本質は変わらない

前回の(149)エンタテインメント化(?)する「体験」で、 -------------------------------------------------------- 昨日今日で読んだ本のまえがきのこの言葉が目に入りました。 ” 最近「偶然性」がなくなりつつある " ================================…

【学びの散歩道】子どもたちの将来は大丈夫なのだろうか?(149) エンタテインメント化(?)する「体験」

『子どもの人生が変わる放課後時間の使い方』(島根太郎著 講談社+α新書) は、正直すごい本でした。 しかし、この本を読んで撮ったメモは、この一文だけです。 「親が手をかけすぎない方が、子どもは育つ」 子どもの非認知能力を育てる、主体性を育むこと…

久しぶりのドリームマップ授業

一昨日、川崎市内の小学校の6年生向けにドリームマップ授業をしてきました。 朝8時過ぎに学校に到着、学校を出たのは、15時半くらいだったでしょうか。 丸一日のボランティアです。 2017年にはじめて、今回が84回目のドリームマップ授業でした。 コロナのと…

【学びの時間】不登校に関わる大人たち⑤ 先生のお仕事

『不登校のあの子に起きていること』(高坂康雅著 ちくまプリマー新書) から、今回が最後の学びとなります。 学校の先生に、不登校への支援を求めるのは困難です。 前回、知人に聞いた話を書きましたが、不登校の子どもの事情は複雑です。 学校に来ている子…

【学びの時間】不登校に関わる大人たち④ スクールカウンセラーの存在

『不登校のあの子に起きていること』(高坂康雅著 ちくまプリマー新書) から、引き続き学びます。 スクールカウンセラーには、 公認心理師(国家資格)や臨床心理士(民間資格)があり、 子どもや親の心理支援を行ったり、先生との情報共有、 コンサルテー…

【学びの時間】不登校に関わる大人たち② 母親へのしわ寄せ

『不登校のあの子に起きていること』(高坂康雅著 ちくまプリマー新書) から、引き続き学びます。 私のコメントはほとんどありません。 なるほど、そうなんだという想いで、書き出している次第です。 前回書き忘れたことがありました。 -------------------…

【学びの時間】不登校に関わる大人たち① 親の3つの孤立

『不登校のあの子に起きていること』(高坂康雅著 ちくまプリマー新書) から、これまでにないくらいの量のメモを取っています。 夏休みのハードワークの日々が終了したので、 これから少しずつ向き合ってみたいと思います。 すでに、本の結論の部分は、味わ…

【考える時間・感じる時間】仕事のおぞましさ

『やりがいのある仕事という幻想』(森博嗣著 朝日新書) から、まず引用します。 ---------------------------------------------- とにかく若者の多くが「仕事」というもので悩んでしまうのは、 それまで仕事をしたことがないからにほかならない。 子ども…

味わいことばノート 173 限られた「子ども」という時代

『不登校のあの子に起きていること』(高坂康雅著 ちくまプリマー新書)より 不登校の子どもにとって必要なことは、 「大人の社会とはこういうものだ」と伝えることでも、 「将来のために高校くらいは行っておこう」 ということでもありません。 将来を生き…

【学びの時間・感じる時間】健康は自分自身で感じるもの①

『コレステロールは下げるな』(和田秀樹著 幻冬舎新書)に、 サミュエル・ウルマン(アメリカの実業家・詩人)の言葉があります。 ------------------------------------------- 年を重ねるだけでは人は老いない。 理想を失うとき、初めて老いが来る。 ====…

【学びの散歩道】子どもたちの将来は大丈夫なのだろうか?(148) 笑顔は人とのかかわりの中でこそ生まれる

『思いどおりなんて育たない』(アリソン・ゴブニック著 森北出版) に興味深い実験のことが書かれていました。 実験① 著者アリソン・ゴブニッツ、アンディ・メルツォフ、 アナ・ワイズマイヤーの生後24か月の子どもを対象にした実験 テーブルの上におもちゃ…

「余白」という、健やかで、心豊かな日々という空間

前回の5月27日には、こんなことを書いています。 淡々と過ぎていく日々にありがとう - Sol Cafe 『幸せの栖(すみか)』 そしてこのノートを書き始めてから、12年が過ぎています。 毎日回続けてきたノートです。 Sol Cafe ノートの起源 - Sol Cafe 『幸せの…

【学びの散歩道】子どもたちの将来は大丈夫なのだろうか?(147) 子どもは親の作品?

『思いどおりなんて育たない』(アリソン・ゴブニック著 森北出版)は、 もう1か月以上前に読んだ本で、いくつかのメモが残っています。 時間が開いたので、どう向き合ったらいいのかを考えながら書き始めました。 ----------------------------------------…

【学びの時間】生きづらさの根にあるもの② 働く機械

『家事労働ハラスメント』(竹信三恵子著 岩波新書)から、 引き続き引用します。 巌さんとは対照的に、松田さんはとてもかわいそうな状況にあります。 有無を言わせてもらえる雰囲気ではないですね。 ---------------------------------------------- 「送…

【学びの時間】生きづらさの根にあるもの① 泣き寝入りをしないことで...

『家事労働ハラスメント』(竹信三恵子著 岩波新書)を読むと、 「働く」は「傍を楽にする」ことなはずなのに、 働く本人は、楽にさせてもらえない、それどころか、 苛め抜かれているとしか思えないようなことが書かれています。 これから書くことは、昨日の…

【学びの時間】「よきにはからえ」という実態

『ルポ父親たちの葛藤』(おおたとしまさ著 PHPビジネス新書)では、 父親の本音の言葉、母親の率直な言葉が数多くルポされています。 そもそも、ルポとは「ルポルタージュ」の略で、 現場取材を基にして書かれる報告文や記録文のことを指す。 直接取材した…

【学びの時間】世の中は思い込みと決めつけで動いている

丹野さんは、39歳でアルツハイマー型認知症と診断された人です。 若年性認知症と診断されたあの日から10年 〜認知症当事者 丹野智文さんの歩み〜|SOMPO笑顔倶楽部 『丹野智文 笑顔で生きる』(丹野智文著 文藝春秋)から引用します。 -----------------…

【学びの散歩道】子どもたちの将来は大丈夫なのだろうか?(146) オレが今マリオなんだよ!

味わいことばノート 171&172 生身かどうか - Sol Cafe 『幸せの栖(すみか)』 の続きです。 『生きる言葉』(俵万智著 新潮新書)から引用します。 ------------------------------------------------ その後、中学2年生から、縁あって沖縄の石垣島に住む…

味わいことばノート 171&172 生身かどうか

『生きる言葉』(俵万智著 新潮新書)より 味わいことばノート 171 私が子育てをした2000年代、スマホはなかったものの、 懇意にしていた小児科の先生から 「3歳まではテレビを見せない。そういう英才教育をしてはいかがですか」 と言われた。 英才教育とは…

【学びの時間・感じる時間】自分のこうしたいを大事に

最近も本を読んでいます。 適当に読み飛ばしたり、途中でやめたりするものもありますが、 考えさせられる内容のものがいくつもあります。 ただ、この夏休み期間中は、 勤務時間が1.5倍という長時間労働(?)で、 慣れない通勤ラッシュなどで、時間的にも心…

味わいことばノート 170 一隅を照らす

田坂広志 「風の便り」 第105便 自分が日々取り組む、この小さな仕事が、 はたして世の中の役に立っているのだろうか。 その疑問を心に抱くとき、我々を励ましてくれる言葉があります。 1200年前、この日本において語られた言葉です。 一隅を照らす光…

【学びの散歩道】子どもたちの将来は大丈夫なのだろうか?(145) 誰のための子育て?

『河合隼雄の幸福論』(河合隼雄著 PHP文庫)からこの内容を、 味わいことばノートとして書き出しました。 味わいことばノート 169 - Sol Cafe 『幸せの栖(すみか)』 ここにはこういう言葉がありました。 ------------------------------------------- 親…

味わいことばノート 169

『河合隼雄の幸福論』(河合隼雄著 PHP文庫)より 味わいことばノート 169 子どもがそれほど取り立てて「問題」を起こさずに生きている家では、 親たちは「子育て」にそれほど苦労せず、 あるいは、それを楽しんでいるかというと、そうでもなさそうである。 …

【学びの時間】怖ろしい時代(?)② されど人間の意味はある?

『テクノ専制とコモンへの道』(李舜志著 集英社新書)は、 こう続いていきます。 -------------------------------------- 分けあうことで豊かになる社会では、AIの発展が私たちの集合知の進歩であり、 多様な価値と信頼関係を育む。 オードリー・タンとグ…

【学びの時間】怖ろしい時代(?)① もはや人間は必要とされない?

『テクノ専制とコモンへの道』(李舜志著 集英社新書)には、 怖ろしいことが書かれています。 --------------------------------- VRの父とも呼ばれるコンピューター科学者ジャロン・テニアーは、 魅力的なサービスと引き換えにデータを提供させ、 AIを訓練…

【学びの時間・感じる時間】歩ける幸せ

歩くことの大切さに関する本を2冊読みました。 『百歳まで歩ける人の習慣』(伊賀瀬道也著 PHP新書)から、 気になった部分を書き出してみました。 血管に関することです。 イギリスの医師トマス・シデナムの言葉:「人は血管とともに老いる」 「血液は1分弱…

スーパー「おかんむり」をかぶる

1週間前にこの投稿をしました。 スーパー「おかんむり」を創る - Sol Cafe 『幸せの栖(すみか)』 そのあと2-3回使う機会に恵まれて(?)いますが、 その場のみんなに受けています、 今日も、たまにしか来ない子たちが、ちょっと羽目を外しすぎました。…

【学びの散歩道】子どもたちの将来は大丈夫なのだろうか?(144) 「福音=呪い」「快楽的ダルさ」「やわらなか昏睡状態」②

【学びの時間】「福音=呪い」「快楽的ダルさ」「やわらなか昏睡状態」① - Sol Cafe 『幸せの栖(すみか)』 の続きですが、書いていると、子どもの将来に思い至ったので、タイトルを 【学びの散歩道】子どもたちの将来は大丈夫なのだろうか? に変更しまし…

【学びの時間】「福音=呪い」「快楽的ダルさ」「やわらなか昏睡状態」①

『スマホ時代の哲学』(谷川嘉治著 ディスカヴァー携書)より ------------------------------------- 現代人が、どんな悩みや問題にも「自分の内面」の掘り下げを通じて 対処しようとしているということは、すなわち、 自己啓発的なサービスや物語、商材の…