最近、小林製薬の「紅麴」の問題が世間を騒がせています。
最近読んだある本に、
日本人は、個人より企業を信頼する傾向があると書かれていました。
日本人は権威に弱いのかもしれません。
本来信頼してよいはずの政治家は、ひどいものですね。
企業の不祥事は、昔から枚挙にいとまがありません。
ビッグモーターやSOMPOを見ても、自分たちの利益のためには、
何やってもOKという感じです。
あのトヨタですら、日野やダイハツなどでありえない問題を起こしています。
本当に信頼できるのは、身近にいる個人なんです。
もう亡くなって久しいですが、
私の遠い親戚にあたる弁護士・弁理士のおじさんがいました。
そのおじさんは、絶対に外食はしないといっていました。
信用できないからです。
見えない厨房の中で何が行われているかわからないというわけです。
それは、さておき、医療を信頼してよいのでしょうか。
私は、安易に薬を出したり、
お仕着せの数値で判断する医療は信頼していません。
これまで何度も書いてきていますが、最新のはこれですね。
【学びの散歩道】最も避けたい場所から、.... - Sol Cafe 『幸せの栖(すみか)』 (hatenablog.com)
そして、この本『医療常識はウソだらけ』(三石巌著 都築事務所)は、
タイトルから、ちょっと胡散臭いのではと感じられないこともないけど、
私は、この手の本が好きなのです。
そして、この本は当たりでした。
三石巌という方は、分子生物学を学び、「分子栄養学」を創設した方で、
「分子細胞レベルで、
それぞれの栄養素がどのように病気の改善に役立てられるか」
を理論づけした三石理論を提唱されています。
なぜ医者の言うことはウソなのかを、分子栄養学の観点から、
細胞レベルで詳細に説明されています。
また、人の体はみんな違うのだから、
統計的な数値だけで判断し、よけいな医療行為をしようとするのはおかしい
とはっきり言われています。
もし、将来何かの病になったときの参考にしようと、
文庫本があったので購入しました。
ざっと、メモしたものを書き出してみます。
-----------------------------------------------
私たちの体の中では、細胞が休むことなく新旧交代を続けている。
それが順調に行われれば、全身を覆ったケロイドさえ回復する。
病因遺伝子があっても、抑制遺伝子が正常に働いていれば、
病気になることはない。
そういう生体の合目的性を支えているのは、
食品から摂取するタンパク質である。
それも、体が必要とするアミノ酸を含んだ良質タンパク質をつくるためには、
大量のビタミンが必要になる。
さらに忘れてならないのは、スカベンジャーによる活性酸素退治である。
この「電子ドロボー」は体内でひっきりなしに発生しているから、
油断は大敵だ。
活性酸素の量と同じだけ必要になるから、
スカベンジャーも常に摂取していなければならない。
高タンパク、目がビタミン、そしてスカベンジャー。
これが病気を予防するための「三種の神器」だといっていいだろう。
自分の体が遺伝的に持っている弱点を把握したうえで、
この三つを中心にしながら各自の個体にあった食生活を工夫してもらいたい。
---------------------------------------------
健康の自主管理 v.s. 他者から強制される「健康自己管理」について
後者の例は、たばこ、酒、砂糖などを控えるなど。
長年の追跡調査 疾病率も死亡率も後者が高い
従来の健康自己管理は、
「あれはダメ、これもダメ」という「引き算」の発想が中心だった。
健康に気をつかう人ほど、生活習慣や食生活に対して神経質になり、
逆にストレスを増進させていたともいえる。
----------------------------------------------
猫にドッグフードを与えると失明してしまう。
タウリンという物質は犬にとって、可欠アミノ酸であるのに対し、
猫にとっては不可欠アミノ酸であるから、
犬はほかのアミノ酸システインからタウリンを自力で作れるから、
ドッグフードにはタウリンが入っていない。
それを自力で作れない猫は失明する。
----------------------------------------------
人間にも可欠アミノ酸と不可欠アミノ酸がある。
遺伝子が要求するアミノ酸を質的にも量的にも満足させることが、
分子栄養学の基本的な考え方である。
そこから導き出される理想的な「食」のスタイルには、
「ヒトフード」と呼んでも差し支えあるまい。
------------------------------------------------
人間の体には、もともと100歳を過ぎても健康でいられる力が備わっている。
その力が失われてしまうのは、
体の合目的性を阻害するような食生活を送っているからにすぎない。
日本は平均寿命は延びている一方で、寝たきりや認知症の高齢者が増えている。
社会参加の機会を失った老人ばかりになったのでは、
「世界一の長寿国」などと浮かれてはいられない。
私の言う社会参加とは、なにも仕事やボランティアなどをして,、
社会に貢献することだけを指しているのではない。
楽しいことをすることが、社会参加である。
そもそも人間の文化とは、すべて社会性をもっている。
音楽やスポーツを楽しむことも、社会参加と呼んでも差し支えない。
==============================
※ここでいうスカベンジャーとは
「体内の不要物質や毒性物質を処理する器官・細胞・物質など」で、
主に体にとって大敵な「活性酸素」を取り除くものです。
つづく