『スマホ脳の処方箋』(奥村歩著 あき出版)を読みました。
この本に書かれていたことを、特にコメントせず整理してみます。
<最後に書かれていたキーワード>
- スマホ依存は、生活習慣病
- より深刻な別の生活習慣病を生み出す
- 「心身の不調」を発症
- うつ病や老後の認知症につながる
<脳過労⇒セロトニン不足⇒うつ病⇒認知症>
- 2025年に、日本の認知症患者は、730万人になるといわれる。
- 中高年のうつ病は、老後認知症の発症を2倍以上に増やすことが定説。
- 若いうちから脳過労の状態を継続している人は、老後認知症になりやすい。
<スマホ認知症>
- スマホ依存による脳過労で生活に支障が出る状態のこと。
- 30~50代でも多くの人が発症する。
- スマホ認知症の中核症状:アルツハイマー型認知症の症状に似ている
①遂行実行機能の低下
②コミュニケーション能力の低下
③企画力・創造力の低下
④生活意欲の低下
⑤体調不良・情緒不安定
<デフォルトモード・ネットワーク>
- 課題に取り組むときには活動しないで、ぼんやりしているときにこそ、積極的に活動する不思議な脳の領域。
- ぼんやりは、科学的にも重要。
<依存症を引き起こす理損静物質に共通した特徴>
- 気持ちよさをもたらす
- 飽きない
- 無限性
- 確実・手軽
- 一見すると安全
<薬物・たばこ・お酒・スマホ>
- 薬物:一度でも使用すると確実に身を亡ぼす依存物質
- たばこ・お酒:人類が長く嗜好してきた歴史があり、吸い過ぎ・飲み過ぎの警告が確立
- スマホ: 新参者だが、一番やっかい。①~⑤をバランスよく満たしている。スマホはプチ麻薬。
<Dさん「スマホ依存によるうつ病」の例>
- 奥村 「失礼ですが、Dさんはスタイルがとてもよいですね。食べるものには、相当気を使っておられますよね」
- Dさん 「はい。スタイル維持のために糖質ダイエットやビーガン食などを取り入れていました」
- 奥村 「そうですか。ではどうしてお口に入れる食材は厳選されるのに、脳に入れる情報には無警戒でいらっしゃるのでしょうか」
以下余談です。
世界幸福度ランキングで、日本は下位にあることは知っていましたが、
なぜかはわかっていませんでした。
<調査項目>
- 一人当たりの国内総生産
- 社会保障制度
- 健康寿命
- 人生の自由度
- 他者への寛容さ
- 国への信頼度
日本は、④⑤が低い!
朝ドラ『らんまん』の時代とあまり変わっていないのかもね?!
昨日このブログを書きました。
【味わいことばノート】 86 体はエネルギーの通り道 - Sol Cafe 『幸せの栖(すみか)』 (hatenablog.com)
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体の「カラ」は、からっぽの「カラ」です。
体はエネルギーの通り道なんです。
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スマホ依存だと、こうはならないですね。
人類は、気の遠くなるような長い歴史を、スマホなしで生きてきました。
食べ物も、ここ最近大きく変化してきました。
糖質、脂質の過剰摂取、運動不足などなとが、生活習慣病を生み出しました。
だから、最近のスマホ依存の状態は、相当やばいと思っています。
私は、スマホは持っていなくて、iPadとガラケーを使っています。
iPadのように大きなデバイスを持って歩くことはまれで、
また、常にネットを観たいとも思わないので、
いつも電車の中では、本を読んでいます。
しかし、世の中は、スマホ歩きが蔓延しているし、
電車の中で、ほぼ9割の人がスマホを見ているという状況に接しています。
麻薬は論外ですが、
たばこの問題は、最近少なくなり、喫煙者はマイナーになりました。
お酒は、私も含めて難しい問題です。
ただ、たばこのように二次喫煙の問題はなく、
飲み過ぎて他人に迷惑をかけることはありますが。
主に自分の思考や体の問題が中心です。
スマホの問題も、たばこの道をたどるのでしょうか。
ただ、ちょっと心配なのは、喫煙者はすごく多かったけど、
人口全体としては、マイノリティでした。
迷惑する人の方が多かったわけです。
しかし、スマホ依存は、マジョリティに及ぶものです。
どこまで行ったら、振り子はふぃり切れるのでしょうか?
多くの人に、スマホよりもっともっと楽しいものを見つけてほしいです。
私は、スマホを除くより、読書の方が楽しいです。
ただ、ぼんやり写真を撮りながら散歩するのが楽しみです。