【味わいことばノート】 86 体はエネルギーの通り道

『ガイアの思想』(田坂広志編集 生産性出版 )に

この言葉が引用されていました。

 

野口三千三(野口体操)さんの言葉です。

(「セゾンスペシャル3分CM」より)

 

東京に自然がなく、山や高原で過ごすのが自然だという考えには肯けません。

東京もまた自然界だと思います。

自然界を逆上ると地球ができるときになります。

古生代の代表的なのは、フズリナや三葉虫ですが、

いまではセメントン材料となっています。

これを知ってから、コンクリートともまた仲間だと思えてきます。

 

そして私たちの体は地球物質のまとまり方の一つであり、

私たちの心は働き方の一つである。

こういう感じがはっきり持てなければ、

「母なる大地」とか「母なる地球」なんて言っても、

それは言葉だけのことです。

 

どうしても地球や自然を身体の実感として持ちたいと思ってやっているのが、

僕の体操です。

体の「カラ」は、からっぽの「カラ」です。

体はエネルギーの通り道なんです。

エネルギーを路上駐車しないようにしておかなければなりません。

 

豊かという感じは、どういうところから生まれるのかというと、

地球のエネルギーが体を通る感覚として実感できます。

「ちょっと」「すこし」「わずか」「ほのか」「かすか」

「ささやか」「こまやか」,こういうニュアンスがよくわかる感覚。

これがないところに豊かさは出てきません。

 

体全体が。そして、あなたが優しさという生き物になりきったとき、

体すべての動きが優しくできる。

気持ちだけでいいです。

気持ちがそうなれば体は、段々とそうなっていきます。

 

写真に意味はありませんが、

リンクしてシェアしたときに、写真があった方が見栄えがいいので、

散歩中に撮った写真を適当に貼っています。