Sol Cafe 『幸せの栖(すみか)』

「ここいまタウン」への歩み

【学びの時間】飽食の時代の栄養失調からみる「ムダ」

 

『名医が教える飲酒の科学』 (葉石かおり著 日経BP)より、

まずは、お酒を飲むと、体内でそのお酒はどうなるのでしょう。

 

肝臓専門医 浅部伸一さんのお話。

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お酒を飲むと、アルコール(エタノール)は胃や小腸で吸収され、

主に肝臓で分解される。

アルコールは代謝されて、まず「アセトアルデヒド」になり、

それからさらに代謝されて「酢酸」になる。

アセトアルデヒドは人体にとって有害であり、酢酸は無害だ。

アセトアルデヒドの分解が遅い体質の人は、少量の飲酒でも顔が赤くなり、

吐気がしたりするフラッシング反応が起こります。

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この本にはお酒の飲み方がいろいろ書かれていましたが、

まあ、そんなもんだろうなと思いました。

そんなななかで、「風邪」についてのお話が、一番印象に残りました。

 

羽鳥モーニングショーでもおなじみの

池袋大谷クリニックの大谷義夫さんのお話です。

 

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「風邪は、急性上気道感染症のひとつで、

風邪症候群(common cold)と呼ばれています。

専門的な定義では、さまざまなウイルスを原因として、

鼻汁や鼻閉(鼻づまり)などの上気道炎症状をきたし、

自然軽快する症候群ですね」

 

上気道とは呼吸器のうち鼻から喉まで、

つまり気管や気管支にまで達しない部分のことだ。

そこに現れる喉の痛み、咳、鼻づまりなどが、上気道炎症状になる。

風邪では、こうした症状が通常3~5日、

長くても2週間程度で自然と治るのだという。

 

風邪の原因は、ほとんどがウイルスで、全体の8~9割、残りの1~2割が細菌。

 

「実は、風邪のウイルスは200種類以上あると言われています。

最もメジャーなのは、春と秋に猛威をふるうライノウイルスで、

風邪の30~40%がこのウイルスが関係しているといわれています。

「鼻風邪ウイルス」という異名があるように、

鼻づまり、喉の炎症を引き起します。

冬に流行しやすいのはコロナウイルスで、

鼻、喉のほか、発熱を伴うこともあります。

風邪の約1割はコロナウイルスによるものといわれます。

勿論あの新型コロナウイルスはその仲間です」

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お話はさらに続きます。

酒飲みには、興味深いことが書かれていました。

 

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同じく飲酒と風邪について、

研究ついて研究した論文がヨーロッパと日本と合わせて3つあります。

 

  • 1993年 イギリスの研究: 投与したウイルスの種類を問わず、非喫煙者は、1日当たりの飲酒量が多い人ほど発症率が低い。
  • スペインの大学の教員4,272人対象 10年間追跡: 教職員4,272人は、1人当たり年に1.4回風邪をひいた。非喫煙者を対象に「酒を飲まない人」と比べると、「ワインを週に14杯飲む人」の発症リスクは、約60%。
  • 東北大学のコホート研究「仙台売商研究」 899人の中年の勤労者対象、過去1年間の風邪罹患の有無と生活習慣との関係の調査: 一番風邪をひきにくかったのは「毎日お酒を飲む人」、次いで「週4~6回」、そして「週3回以下」という結果。

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毎日お酒、それもワインを飲む私は、ここ何年も風邪をひかなくなりました。

3年前に、新型コロナには掛かりましたが、...。

なんだか遠い昔に感じられますが、まだ3年しかたっていません。

その後、風邪らしきものは引いていないと思います。

 

もう1冊『名医・専門家に聞くすごい健康法』(週刊新潮編)には、

これからも、気をつけたいことが書かれていました。

 

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現代の日本人は、人類史上まれにみる飽食の時代を生きています。

「飢える」ことはまずありません。

恵まれた時代といえるでしょう。

しかし、....。

男性は8人に1人(12.4%)、女性にいたっては、5人に1人(20.7%)。

これは65歳以上となると、男性17.2%、女性は27.9%にまで跳ね上がります。

(2010年 厚生労働省「国民健康・栄養調査」より)

 

さらに、人体の約20%を占め、

筋肉質などのもととなるタンパク質についてみてみると、

今の日本人の摂取量は1950年代、

つまり戦後間もないころとそう変わらない状況です。

飽食の時代にあって、

戦後の食糧難の時代を彷彿とさせる栄養不足が私たちを蝕んでいるわけです。

とりわけ、高齢者、これは憂慮すべき状況です。

なぜなら生きていくのに十分な栄養を摂っていないと、

その一歩先には寝たきりが待ち受けているフレイル(虚弱)に

なってしまう危険性が高いからです。

フレイルを招く低栄養、すなわち現代における「新型栄養失調」が実は、

超高齢化社会日本の大きな課題として横たわっているのです。


実は、子どもでも青年でも高齢者でも、

1日当たりのタンパク質の必要量は「体重X1グラム」で変わりません。

ですから、次のような「微笑ましい食卓」は必ずしも正解とは言えないのです。

 

祖父、父、孫の世代が仲睦まじく、同じ食卓を囲んでいる。

孫の大好物であるから揚げテーブルに並ぶ。

祖父は「おじいちゃんはいいから、お前が食べなさい」と幼い孫に分け与える。

体重を考えれば、よりタンパク質を必要としているのは、

小さな孫ではなく、大きな祖父ですから、本来は孫が祖父にから揚げをあげて、

祖父のほうがより多く食べるべきなのです。

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新型栄養失調については、よくわかります。

高齢の義父母の様子を見るにつけ、

何のサポートもなく、自分たちで暮らしている限りにおいて、

まともな食事をとることができないのです。

 

さらにネットで見ると、どうもサプリメントの売り込みの感がありますが、

新型栄養失調は、現代人全体にわたる、見えづらい問題のように思えます。

二つのリンクをつけます。

現代人の9割が新型栄養失調!?対策と症状は? – Pure Med 【ピュアメッド】

隠れ栄養失調(新型栄養失調)とは?現代人に多い?原因や症状、予防方法とは【管理栄養士監修】 -

 

「ムダを生み出す社会システム」というタイトルで3回書いてきました。

「食品ロス」は深刻な問題です。

ただ、その捨てられている食品のうちの「加工食品」については、

私たちの身体にとって、本当に必要なものなのでしょうか。

新型栄養失調の記事を読む限り、

ムダなものを生み出す社会システムには、2つのムダがあると思いました。

1つのムダは、せっかく作ったものを捨てるということです。

もう一つのムダは、

本来人体が必要としないものを大量に作っているというムダです。