【感じる時間】幸せな孤独② 歳を重ねることを感じる

引き続き『幸せな孤独』(前野隆司著 アスコム)から引用して、

歳を重ねることのメリットを学びます。

 

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幸福研究の一環として私たちが行ってきた欲望の研究では、

「自分は○○したい」という利己的欲求は20代をピークに減少していき、

「社会や他人を○○したい」という利他的欲求が,

年を重ねる度に増加していく傾向がありました。

利己的欲求が強い間は、仕事をしていてもしていなくても、

さまざまな場面で孤立感を感じることが多くなります。

どうしても人と比べて自分を評価してしまうからです.。

ところが高齢者になって、利他的欲求が強くなってくると、

自分のことよりも、まわりの人のためになることが気になってくるので、

自分と人を比べることが少なくなります。

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歳を重ねると、孫に対するじーじ・ばーばのように、

子より孫がかわいいという感覚になってきます。

これは実感です。

孫娘は、昨日2歳の誕生日を迎えました。

 

それだけではなく、少なくとも私自身は、

自己中が、利他に変わってきたなという感覚があります。

ただ、自分を犠牲にして、人に貢献するというのではなく、

自分が楽しむことの結果として、それが利他になるのだと思っています。

「自分が楽しむ」とは、

  1. 自分の一人の時間を楽しむ(散歩、小さな自然を撮る、切り絵、読書など)
  2. 人が楽しいと感じることを一緒にやる(Sol Cafe、散歩&銭湯部)
  3. 子どもたちの楽しい・笑顔・イキイキのお手伝いをする(放課後子ども教室、ドリームマップ)

1.は、自分で楽しむだけでなく、それをシェアすることで、

観る人の心が和むということもあるようです。

「きりがみリース」「きりかすアート」は、自分の好きから生まれたものが、

これから、子どもたちや大人にも楽しんでもらえそうになってきました。

こんな状態にあるとき、確かに自分を人と比べる感覚はなくなりますね。

 

歳を重ねると、いろんな楽しいことがあります。

孤独があるからこそ、つながりを楽しむことができるのだと思えます。

 

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急性心筋梗塞で入院した高齢男女を対象にした研究によると、

見舞いなどのサポートのない人はサポートのある人と比較して、

半年後の死亡率が、2.9倍増加するという報告があります。

これまで生活習慣病は、

不適切な食事や運動不足が主な原因と言われてきました。

しかし、生活習慣病の発症に、

孤独感という新たな原因も加わったということです。

そんな孤独感も含めた健康的な6つの生活習慣が、「一無、二少、三多」です。

  • 「一無」は、無煙、タバコを吸わないこと。
  • 「二少」は、小食と少酒。食べ過ぎず、お酒を飲み過ぎないこと。
  • 「三多」は、多動、多休、多接。十分に体を動かして、しっかり休養をとり、そして社会との接点を増やすこと。

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自分を感じてみました。

  • タバコはゼロではないけど、吸ってみようと思ったときに、こんなまずいものを吸う意味がないと思ってやめたので、限りなくゼロに近いくらい吸っていません。
  • 最近は、暴食することはまったくありません。メタボではないし、どちらかというと痩せています。
  • 暴飲もしないのですが、お酒はほぼ毎日、それなりに飲みます。それでも、ほぼ週1日程度、休肝日を作っています。飲みたければ我慢せず飲むを実践していますが、少しだけ量を減らした方がいいかなとは思っています。結果的に平均的に週1回程度の休肝日になっています。
  • 趣味が散歩だし、歩くのは大好きです。ただ歩くだけでなく、道端の小さな自然を楽しんで、写真に収めています。
  • おかげさまで、還暦を過ぎてより元気に過ごし、また無理して仕事していないので、ゆったりとした時間を過ごせています。
  • たくさんのご縁ができました。そのおかげで、なんだかんだ支えてもらっていますし、多分それなりに支えてもいるでしょう。いまは、数多くより質の高い接点を大事にしています。

 

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欧米では、高齢になるほど性格が穏やかになりやさしくなると言います。

科学的にもそれを実証するデータが多いようです。

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本の中で、イギリスやアメリカの調査結果が紹介されています。

しかし、日本では事情が少し異なるようなんです。

 

ただ、私自身は、自己中である自分への「気づき」と、

将来を考える「行動」を起こしたことで、

つぎに引用する日本人男性の特性には当てはまらないようです。

 

つづく

 

写真に意味はありませんが、

リンクしてシェアしたときに、写真があった方が見栄えがいいので、

散歩中に撮った写真を適当に貼っています。