8/28のブログ「スキー人口はなぜ減ったのか」にこう書いています。
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最近何冊か読んだ本から感じたことは、私たちは「虚構の社会」に生き、本質とは違うことで、右往左往して苦しんでいるのではないかということです。そうではない社会をイメージしながら、次のブログを書こうと思っています。
それから何冊も本を読み、私のこの想いにつながるものを見つけたので、
「生きがいについての3フレーズ」「ゲラダヒヒに学ぶ」を書きました。
心豊かに生きる社会とは何か?
そのヒントは、ゲラダヒヒの生態の中にありました。
そのあとも、さまざまな学びがありましたが、一旦区切りをつけて、
ここで、8/27に書こうと思った次回のブログを書くことにします。
私の夢は、「ここいまタウン」をつくること。
人々が心豊かに健やかに生活できる場。
そこは、子どもが中心となるコミュニティでもあります。
「ここいまタウン(仮称)」をつくろう! | Facebook
このページでは、それを具体的にイメージし、
そこに向かっていく足取りを記そうとしています。
これは、かなり前から温めてきたSol Cafe 「幸せの栖」を具体化したもの。
このページは、このブログを含めて、Solの学びの場であり、
その想いをシェアする場でもあるのです。
心豊かな生き方ができる場は、やはり自然に恵まれた顔の見えるコミュニティ。
人々が互いに支え合って生きる場。
いわば、里山(里海)コミュニティといえるものだと信じます。
「心豊かに支え合って生きる」ということについて、
平田オリザ著『下り坂をそろそろ下りる』に
具体的にイメージできる言葉がありました。
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子育て中のお母さんが、昼間に、子どもを保育所に預けて、
芝居や映画を観に行っても、後ろ指を指されない社会
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いいですね。
ねばならない、こうあるべきだを手放し、
ここが心豊かに生きることもできる社会です。
平田オリザさんのこの本の後、藻谷浩介さんの本を2冊続けて読んでみました。
冒頭の最近読んだ本とはこの2冊のことで、特に『デフレの正体』を読むと、
世の中で一般に言われていることが「虚構」であるという感覚になりました。
『里山資本主義』を読むと、「人間らしい豊かな人生」を、
実際に生きている若者たちがいることにも気づかされます。
都会と地方を単純に分けることはできませんし、いい悪いはないですが、
これからは、地方がイキイキとする時代でもあると感じています。
その軸はコミュニティであり、自然豊かな里山(里海)だと思います。
日本の隅々の地域が活性化し、つながり合っていく、
そんな時代を目にしていくことができると信じています。
そして、それは現在進行形でもあるのです。
島根県の邑南町で農業を始めた若い女性たちのことが書かれていました。
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あれを作りたい、これも作ってみたい、有機農業がしたいと気泡をいうと、
教えてくれるベテラン農家を気楽に紹介してもらえる。
都会の「先生の授業」は決まった時間だけだが、
ここならば、その辺に教えてくれる人はいくらでもいる。
達人だらけの町なのだ。
さらに収穫した野菜を料理にして出す場もある。
目の前で味わい、感想を言ってくれる人までいる。
しかもお金を払って、耕すシェフのレストランに来る客は、
年間1万7千人、単純計算で1日50人。
自分のような何の経験もない人間に、こんな恵まれた場を与えてくれる邑南町は、
信じられない別世界に思えた。
それは、彼女たちの偽らざる実感だ。
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また、この本には、周防大島のことも書かれいていました。
私の故郷は、山口県岩国市、そ子からほど近いところに、
地元では大島と呼ぶ屋代島(周防大島)があります。
とはいえ、そこそこの距離はあるし、高校時代までしかいなかった私は、
数えるほどしか、その島に足を踏み入れたことがありません。
ちょっと大きいけど、瀬戸に渦が巻くくらいで何の変哲もない島で、
釣り好きでないかぎり、行く意味も時になかったのです。
いま、その島がホットのようです。
その中心が、「瀬戸内ジャムズガーデン」。
瀬戸内海の小さな手作りジャム屋|【公式】瀬戸内ジャムズガーデン| 【公式】瀬戸内ジャムズガーデン (jams-garden.com)
そのオーナーである松嶋匡史さんの言葉があります。
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「過疎高齢化が進む島で小さなジャムやが思うこと」
今の時代に求められているのは、地域の価値に気づき、
その地域に根差した活動を展開することではないでしょうか。
その土地でできた農作物を使い、
田舎では田舎でしかできない事業を行うことが、
理想のスタイルであると思います。
それが地域を復興させ、お年寄りを元気づけ、
若者を呼び戻す切り札になるはずです。
(中略)
土地と作り手の魂が、感じられるジャムづくり。(中略)
これこそが、私たちの目指しているジャムづくりなのです。
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『進化する里山資本主義」(藻谷浩介)という本も出ているので、
今度はこれを読んでみようと図書館に予約し、到着を待っています。
では、田舎に行かないとだめなのか?
そんなことはないのです。
生きがいの3フレーズでは、
- 変化や発展というものは、たえず旅行や探検に出たり、新しい流行を追ったりしなくてはえられないものであろうか。決してそうではない。ほんとうは、おどろきの材料は私たちの身近にみちみちている。
こんな言葉をシェアしました。
身近に、宝物はいっぱいあります。
今あるものを大事にすることが、心豊かな生き方の第一歩だと思います。
そして、実際に、東京にだって、こんな活動があるのです。
松嶋さんも言われています。
「今の時代に求められているのは、地域の価値に気づき、
その地域に根差した活動を展開することではないでしょうか。」
ワクワクしますね。