【ライフワーク】人生を豊かにする時間のために

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まもなく令和3年度が終わろうとしています。

その今年度はコロナの年でした。

緊急事態宣言や蔓延防止等重点措置が相次ぎ、長く長く続きました、

私が調べた限り、東京都では、緊急事態宣言が138日、

蔓延防止が81日、合計で219日もあったのです。

残りの3分の1あまりの日々が安全・安心だったかというと、

そんなことはありませんね。

 

私自身も、2月にオミクロンだと思いますがコロナ陽性となりました。

私が放課後子ども教室に通う小学校でも、詳しいことはわかりませんが、

かなりの児童が感染ないしは濃厚接触者となり、先生の感染もありました。

ドリームマップ授業も、1度ならず2度も延期となったり、

最終的には中止となったケースも少なからずありました。

 

外部の大人が学校に入って授業するにはとても厳しい年でしたが、

ドリームマップを何とかしてやりたいという学校が多くあったこと、

そんな学校や先生方の想いはとてもありがたいし、

私たちはとっても意味のあることをやっていることもわかります。

東京事務局管轄(都内・埼玉県南部・神奈川県東部)では、

年間29校の授業が予定され、24校実施することができました。

中止となったのは、5校です。

(まれに複数の学年で実施する学校もあるので、

校というと厳密には正しくないのですが、校を使います)

 

私自身、13校にノミネートされ、実施できたのは9校です。

全部メインでした。

1校はコロナ感染によって代理をお願いすることになり、

3校は、ドリマ授業自体が中止となって、断念せざるを得ませんでした。

また、延期となって行けなくなった学校もあった一方、

逆に、日程が変わったために参加できた学校もありました。

 

昨年度は、18校参加しているので、私の参加回数は減っています。

実施予定校自体がコロナで減っていることもあるでしょうが、

新たにドリマ先生になった方が何人もおられたので、

割り当てに余裕ができたこともあると思います。

ドリマ先生が増えることは、すごくありがたいことですが、

コロナが収束して、実施したいという学校がもっと多くなると、

ドリマ先生の募集・振り分けは、そう簡単ではないでしょう。

実施校とのすり合わせも含めて、

コーディネーターの方々の努力に感謝しています。

 

改めて言うまでもないですが、私は、ドリームマップは、

ライフワークと思って積極的に取り組んでいます。

取り組むというより、自然にやっていけるということでしょうか。

そして、2022年に入って、子ども向けだけでなく、

大人向け「ワンデイ・ドリームマップ」もやるようになりました。

1月に実施、3月27日にも予定しています。

 

ドリマ授業には「標準スクリプト」ができているおかげで、

WhatとHowは明確になっています。

かつ何度もメインをやっているので、中身は体にしみこんでいます。

最初は違和感のあった部分も、今は自分のものとしてやることができます。

だから、What/Howの準備は割と簡単にしています。

大事にしているのは、事前アンケートで得られた

学校やクラスや子どもたちの様子、先生の想いなどの情報です。

それもコーディネーターがまとめてくださっています。

それを見ながら、どんな授業にしたらいいかをイメージしたうえで、

サブの人とも連絡を取って、授業に臨んでいます。

短くいうと、何を大事にして授業するのかを大切にしています。

 

さらに、私は終わってからの振り返りをとっても大事にしています。

 

どうして、振り返りを大事にするのか?

自然にやっていたので、これまであまり考えたことはないですが、

今回出てきたのは、

「なぜドリマをやるのか、Whyを深めるため」

だよねということです。

 

それは、あまり読まれていないこのブログを、

なぜ、これだけの頻度で書き続けるのだろう?

という問いにつながりました。

 

それは、

「ライフワークを楽しみ、人生を豊かにするために、

自分自身が学びを深める、それを続けていく、かけがえのない手段」

だということです。

そして、少なくても毎回読んでくださる方がいることも、心の支えです。

 

自分ではかなり深く考えて書いた、ごく最近のブログが3つあります。

 

【学びの時間】本能を磨く③ 夢をかなえる内なるやる気 - Sol Cafe 『幸せの栖(すみか)』 (hatenablog.com)

これ①②と書いてきて最後に出した③なのに、なぜか①②の前に来ています。

不思議だなぁ~。

 

それはともかく、ドリームマップは、

「内からのやる気(内的動機付け)」を大切にしています。

夢自体は、最上位目標でも下位目標でもよいのですが、

小中学生にとっては、最上位目標はなかなか明確にはなりません。

大人でも難しいですね。

「こうなったらいいな、こうだったら幸せ、こんな大人になりたいな」

具体的でなくても、漠然としたものでいいのです。

そんな夢を描く6時間は、自分の好きなこと、やりたいことを考え、

人と比較することなく、しっかり自分と向き合う時間です。

夢を「えがく」「信じる」「伝える」を通して、

自らが動き出そうとする、

動けなくても前に向かっていくための気づきが生まれればいい。

具体的にやっていくことが出てくれば、さらにいいのです。

 

立派なドリマを作り、しっかり発表するのが、

ドリマ授業の目的ではありません。

ドリームマップを作ることを楽しむのが目的です。

 

だから私は、毎回、子どもたちが楽しんでくれたかな、

ということが気になります。

幸いにも、ほとんどのケースで楽しんでいる様子がうかがえます。

 

私は、毎回のドリマ授業の報告書の最後に書いている言葉があります。

「見えないけれど、子どもたちみんなの心に、

自分の将来に向かっていく活力(自分を信じる力)、

将来いつか芽生え、育っていくタネが宿ったとしたら、すごくうれしい。」

 

これは、6時間を自分なりに楽しむことで、できるものだと思います。

中には、もがいている子、辛い思いをしている子もいますが、

その場にいたことで何かが芽生えていると信じてやっています。

逆に、その日参加できていない子がとても気になります。

そんな子たちほど、ドリマ授業は必要なのではないかと思えるからです。

 

【学びの時間】先生の応援団として知っておきたいこと - Sol Cafe 『幸せの栖(すみか)』 (hatenablog.com)

ドリームマップのスローガン的なものとして、

「子どもが主役、先生はヒーロー」というのがあります。

子どもの健全な成長にとって、先生のありかたがとても大事です。

しかし、先生は疲れていたりもします。

ドリマ先生は、そんな担任の先生の応援団でもあります。

私には学校の先生の経験もなく、その大変さについての実感はありません。

だから、こうした学びも必要だと思っています。

ドリマ授業で接してきた先生方は、正直さまざまです。

どんな先生であっても、ドリマ授業に接することで、

また子どもたちの変化に気づくことで、

先生自身が、プラスのエネルギーを得てほしいと思っています。

 

【学びの時間】孤独について考えてみる - Sol Cafe 『幸せの栖(すみか)』 (hatenablog.com)

私は、ドリームマップをなぜライフワークとするのか?

なぜドリームマップを続けていくのか?

何度か考えてきた問いです。

 

子どもたちがイキイキしたり、目がキラキラしてくるのを見るのが、

楽しくもうれしくもあるからです。

ただ、これはある意味、やった結果であって、

Whyではないのではないかと思っています。

今回改めて向き合ってみて、かなり明確になった気がしています。

それはこのブログに書いたものを、改めて読んでいく中で出てきました。

 

私は、ドリマ授業の6時間は、子どもたちが、少なくても多くても、

「自分のコップの中に存在している水とは何か?」

に向き合う時間ではないかと思います。

中には、水はほとんどゼロという子もいます。

しかし、それはゼロと思い込んでいるだけで、

実際にゼロということはありません。

どんなに少なくても、少ないと思っていても、

そこにじっくり向き合えば、自然と水は増えてくる、

そんな6時間を体験することが、ドリマ授業だと思うのです。

この6時間を体験することで、その後コップの水が減ったとしても、

まだある方の水を見ることができるようになってくれたら、

とってもうれしいです。

 

これまでも、特に意識することはなくても、私は、腹の中に、

そんな想いをもって授業をしてきたと思います。

今年度の振り返りで、出てきたこの想いは来年度も大切にして、

それをより意識してドリな授業に臨みたいと思います。

またこれは、大人に対しても同じことだと思います。

次回のワンデイ・ドリームマップでも、

事前に意識したうえで、自然体で臨みたいと思います。

 

ありがとうございました。