「ものがたり」を感じる

学童保育で、昨年5月半ばに始めた「てらこや おはなしのじかん」、

ほぼ毎日、絵本や、まれに紙芝居を読んできました。

 

時折、他の大人や子どもたちにも読んでもらいましたが、

それらの絵本はほぼ全部、私が図書館から借りてきています。

いったい何冊の絵本を読んだことになるのでしょう。

200冊は超えているのだろうと思います。

 

これまでは主に、

  • 子どもたちが興味を示しそうなおはなし
  • 子どもたちに、「○○の大切さを知ってもらいたい」

という観点で、絵本を選んできました。

わからないので、手探りです。

 

これまで、おもしろいなあという絵本、

いい絵本だなあという本は、何冊もありました。

ただ、それは、「頭で思ったいい本」だった気がします。

 

このコロナウィルスの影響で、

地元昭島の図書館が、3月丸ごと閉鎖になることを

知った当日の2月の最終日に、受け取った予約分を持ち帰ったあと、

もう一度行って、絵本を15冊くらいまとめて借りてきました。

読む時間がないので、ざっと見ただけでした。

 

そして、その直感で選んだ本の中に、

いくつもの「いい本」があったのです。

特に、この二つがいいんです!

 

『チャッピィの家』(いまい あやの作)

チャッピィという犬が、家族にかまってもらえなくなって家出するお話し。

犬小屋を抱えて歩く姿や、お金持ちに拾われて食卓に着くチャッピィ、

その周りのキャラや情景が、おかしくも、とってもかわいんです。

 

〚ひみつだから!〛(ジョン・バーニングガム作)

こちらは、夢か現か?のものがたり。

子どもが、大人の想像もしない「ものがたり」の世界に入っていき、

そして、帰ってくるストーリーや絵が心和ませ、

また、「うまいな」と感じます。

こどもには、子どもの世界に住んで「ひみつ」が好きなんだよね。

 

他にも、『どろぼうがないた』(杉川 としひろ作)や

『こまったうしのガイコツまおう』(丸山円香作)なども

いいなと感じました。

 

私自身が、たくさんの絵本を読んできたことで、

いい絵本というのが、

「頭で思う」から「肌で感じる」に

なってきたのかなと感じています。

また、

  • 自分でも絵本を書いてみようと思ったこと
  • 昭和記念公園に行くようになったこと
  • 詩を書き始めたこと
なども影響しているかもしれません。

 

国分寺の図書館は休館中ながら、予約本は受け取れるようになったので、

今日、本を受け取ってきて、昭和記念公園で読みました。

”いまい あやの” ”ジョン・バーニンガム”の他の絵本他です。

それぞれ、『ベルナルさんのぼうし』と『いえすみねずみ』。

こちらも、とってもステキでした。

 

とくに、ジョン・バーニングガムという人の絵本は、どれもステキです。

『コートニー』もよくて、記憶に残っています。

 

絵本の帯の作者紹介に、彼のこんな言葉がありました。

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「私の読者は子どもだけではなく、すべての人々だ。

作品は簡明にしようと心がけるが、子どもっぽくはしない」

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そこで、彼の作品は、自然体なのにとても奥が深い,

とも解説されています。

 

そんな私が今日、昭和公園で得たヒントをメモしておきます。

  • ミレイちゃんともっくんだけでなく、男の子にも登場してもらおう
  • ミレイちゃんやもっくんは、人間的でかわいらしくしよう
  • 自然体、簡明で、かつ深い「ものがたり」とは?
  • 子どもたちが、夢見るように入ってきてくれる「ものがたり」とは?
  • 夢か現か???を大事に
  • 当たり前と思えることに、問いを持ち続けると、そこに何かのヒントが...
  • 乏しい感性を育むのは、自然、絵本・児童書、詩心、豊かなゆったりした時間、...。これまでやってきたことは、それでいいんだね。

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