知らなかった「好き」がある

f:id:solcafe:20210103133611j:plain

これは今年の元旦から始めた手の込んだ切り絵の三作目。

 

2018年の夏から学童クラブに行くようになって、

それまでの人生でまったくといっていいほどしてこなかった工作を始めた。

図書館で工作の本を借りてきてやっていた。

そんな中に、切り紙があり、昆虫や恐竜の切り紙も少しやってみた。

子どもたちも乗ってきて、昆虫や恐竜をつくった。

あとは、折り紙などを折って書いた模様に沿って切って、

雪の結晶や左右対称のものを作った。

残った切れはしを適当に切って貼ったりすると、

おもしろい造形が出てきたりするし、かなり集中してやるので、

切り紙もけっこう好きかもしれないと思っていた。

 

今年の6月から、放課後子ども教室に行くようになって、

材料の必要な工作や切り紙などは難しいのでやっていないが、

以前に書いたように、マンガのキャラなどの絵を描いて、

子どもたちが写し絵するようになった。

琴線に触れるとは? - Sol Cafe 『幸せの栖(すみか)』 (hatenablog.com)

 

ここに書いたように、切り紙もなんとかならないかと思い、

何冊か切り紙・切り絵の本を借りていた。

どうせやるなら、はさみだけじゃなくてカッターを使うものもやろう、

そう思うとデザインカッターがほしくなって買った。

放課後子ども教室用に、色鉛筆を買いに行って、

水彩色鉛筆があるのを知ってほしくなった。

水彩画はハードルが高いので、色鉛筆なら何とかなるなと思った。

f:id:solcafe:20210103140331j:plain

 

そうなると「ものがたり」や「絵本」つくりを先に進めてみたくなり、

水彩色鉛筆で描いた絵と切り紙を合体したくなった。

どうする?と考えたとき、切り紙・切り絵をよく知らないので、

どうしたらできるのかよくわからない。

 

だったら練習してみようと思って、大晦日にまず、

かなり前に「いったんもめん」や「雪女」を作ったことのある、

とてもかわいい妖怪きりがみをやってみることにした。

f:id:solcafe:20210103140256j:plain

切って組むのはまだしも、色を付けたり、貼ったりするのが大変。

まだ適切な道具もない。

でも、これ、子どもたちはおもしろがってくれるだろう。

 

私が、切り紙をやろうとしているとか、

デザインカッターなどを買うなんて一切知らなかった奥さんが、

まったく偶然、たまたま『12か月のねこ切り絵』高木亮作を借りていた。

「読書の秋」という本の上に載ったねこの切り紙が気に入っていた。

中学校の図書室の仕事をしているが、

その学校に切り絵のセミプロのような人がいて、

その影響で本を借りて、作ってもらおうとしていたようである。

無謀にも、私は、元旦の朝、みんな起きてこないので、

初挑戦で、こんな細い線のある切り絵にチャレンジした。

f:id:solcafe:20210103141229j:plain

実は、耳のところなど、ずれてしまったので、細い線は無理だと思って、

端折ったところもあるが、小さなミスは数々あれど、

お屠蘇をいただいた後も続けて、大きな失敗なく仕上げることができた。

「できるじゃん!」ということで、がぜんやる気になった。

 

そして2日目、妖怪きりがみをもう一つつくり、

「ものがたり」のイメージ図もつくってみた。

調子に乗ったついでに、初心を記録に残したいと思い、

このブログも、3日目のいま書いている。

f:id:solcafe:20210103141556j:plain

f:id:solcafe:20210103141618j:plain

 

さらに、奥さんからの情報で、このサイトに行き、

台紙をダウンロードして、これをつくった。

きりえやWeb (kirieya.com)

f:id:solcafe:20210103141821j:plain

2枚の台紙を使って、2枚の切り紙をして、

赤の画用紙に緑の画用紙を部分的に貼り、

その上に白い画用紙の切り紙を貼り、

最後に黒のネコの切り紙をのせて、この切り絵になっている。

見た感じより大変で、根気と時間がかかる。

 

そして3日目の今日、もう一つつくってみた。

それが冒頭の写真。

ちょっとイマイチだなと思うけど、

グラデーションのある背景を、水彩色鉛筆で2枚作り、

黄色の台紙とネコを切り紙して、赤っぽい背景と3枚貼り合わせている。

 

狙っているのは、切り絵と絵画の組み合わせだけど、

そう簡単ではないと思いながらも、

練習していけばやれないことはないなというのが今の感覚。

 

「ものがたり」を書こうとしても書けない。

ひねり出そうとすればするほど、焦りだけが募る。

結局これは、意識の世界でもがくのはやめた方がいいということ。

「ものがたり」は、結果として出てくるものだと考え、

しばらくは意識を向けないでおこうと思っている。

 

「好き」って、結局、やること自体が楽しいということ。

楽しくやっていると、何かしら次にやろうとすることが出てくる。

そして、さらに道具が欲しくなる。

ねこの切り絵のように、偶然も重なる。

 

これは、無意識のなせる業ではないだろうか。

好きなことって、考えてやるものではなくて、湧き出てくるもの。

なには置いてもやりたいと思うもの、

そして、時間を忘れてやりつづけられるもの。

 

お休みは今日で終わり。

明日からお仕事なので、この三が日のようなたっぷりの時間はなくなるけど、

午前中に少し時間が取れるし、コロナ禍もあって予定がないので、

週末にはかなりの時間が取れそうだ。

 

好きはいろいろあるけれど、当面は、習慣となっている、

  • お散歩と写真
  • ブログとFacebook
  • 読書
  • お絵かき

に「切り絵」が追加されるだろう。

料理は当番だから作っているが、「好き」まで行っていないね。

 

還暦までは考えもしなかった、意識の中には全くなかった

「お散歩と写真」「お絵かき」「切り絵」を

無意識から引き出してくれたのは、

子どもたちとの関わるお仕事に就いたこと。

とってもありがたい。