【Solの徒然詩集】〈2〉生きる力、生きる美しさ

並木路の木は、かわいそうなまでに裸んぼ。

見るも絶えないくらい、枝枝が切り落とされている。

生きているのかと思えるほど、ひっそりとした佇まい。

でもね、彼らは確実に生きている。

これを見れば、心がワクワク。

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生きようとする思い、生きる力は、形となって、

はっとするほど美しい。

 

今日図書館で見つけたのは、こんな本たち。

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自然の木や芽や葉っぱにも、お顔がある。

 

これを見て、自然のお顔を求め、カメラ片手にお出かけする。

ちょっと薄着で歩くと、思いのほか寒く感じる。

今年は暖冬とはいえ、冬は冬なのだ。

 

春を待つ、この冬の時期が、思いのほか楽しい。

そのことは、年中歩いて、写真を撮っていて感じること。

 

まずは、木や葉っぱのお顔を探してみる。

探すと、意外と見つからない。

それでも、それなりのものはいくつかあった。

こんな感じ。

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そんなお顔はほどほどに、本来の自然の美しさに心が奪われる。

くるくる くるくる くるくると、

小さなつるが、行き先を探して伸びてゆく。

なんとおもしろい。

とっても美しい。

心が休まる感じ。

いくら見てもあきない、くるくる、....

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そんなくるくるのそばに、こんなくるくるも。

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生垣には、真っ赤な新芽が伸びつつある。

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黄色い可憐なお花も、ひそかに咲いている。

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哲学者のような葉っぱもある。

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くるくるも、

新芽も、

お花も、

葉っぱも、

いくつもあるけど、何一つ同じものはない。

ひとつひとつが、それぞれの固有のいのち。

 

自然を歩くと、いろんなものが見えてくる。

意識しないと、ほぼ間違いなく見過ごしてしまう小さないのち。

別に探しているわけじゃない。

自然のいのちの美しさに出会いたい、

そしてファインダーで覗きたい、

そんな気持ちで歩いていると、

はっとする造形が眼に入ってくる。

 

立ち止まって、じっくり見る。

ファインダーを通して見てみる。

ズームアップして、マクロに見る。

シャッターボタンに触れると、

ピピっとオートファーカスされた被写体は、

より美しく、その存在感を示してくれる。

 

いささか人工的だが、

まわりがぼけて、被写体が浮き上がってくる。

ただそれは、モノトーンに近い。

シャッターボタンを押す。

カシャッという音が響く。

一瞬おいて、写したいのちの色が蘇る。

その一瞬に、はっと息をのむ。

 

そんな体験は、何も特別な場所じゃなくていい。

住宅街の植え込みにも、生きる力の美しさが、必ずある。