Sol Cafe 『幸せの栖(すみか)』

「ここいまタウン」への歩み

【学びの時間・感じる時間】迷惑をかけて生きることのできる社会へ① 尊厳の自立

『ケアしケアされ、生きていく』(竹端寛著 ちくまプリマー新書)

図書館で借りたこの本は、最初の5-6ページを読んだだけで、

ググっときたので、買うことにしました。

 

以前に読んだ同じ著者の『福祉は誰のため?』も響く本でした。

味わいことばノート 178 & 179 「困った人」「困っている状態」「助けてください」 - Sol Cafe 『幸せの栖(すみか)』

この中に、この言葉があります。

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「助けてください」と言えたとき、あなたは自立している。

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このほかに、自立については、たくさんの言葉に接してきました。

【味わいことばノート】 87 & 88 自立 - Sol Cafe 『幸せの栖(すみか)』

そのほとんどが、自立とは依存することとなっています。

私は、自立とは「依存すること」というより「依存できること」だと思います。

 

まずは今回、「自立」について触れます。

 

この本には、、新しい「自立」についての視点がありました。

 

経済的自立:

  • 自分でお金を稼げるようになること
  • 他人に依存せずに一人で生きていけること

身体能力の自立:

  • 身の回りのことを一人でできること

自己決定や自己選択の自立:

  • 自分で選び、自分で決めることができること
  • 他人の助けを借りて15分で衣服を着替え、仕事に出かけられる障害者は、自分で衣服を着るのに2時間かかるために家にいるほかない障害者より自立しているということ

尊厳の自立:

  • 認知症で何を食べたか忘れてしまっても、どうしてよいのか判断しにくくなっても、子や孫にとっては、大切なおばあちゃんであり、長い人生を生きてきた○○さん、という尊厳は、その人の中に保持されているはず。
  • 私の娘は生まれ落ちた瞬間から、他者と違う彼女の独自性に溢れていた。
  • 人は生まれてから死ぬまで、その人の存在そのものが際立っている、という意味で「尊厳の自立」があるはず。


重機添付の「味わいことばノート 88」に引用した

「熊谷晋一郎」さんの言葉が、ここにもありました。

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「自立とは依存を増やしていくこと」

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熊谷晋一郎さんはこんな方です。

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熊谷晋一郎さんは、東京大学教員の小児科医で、脳性麻痺の当事者でもある。

東大医学部に入って医者で東大教員であるという意味では、

勉強やキャリア面では、パーフェクトに自立している。

その一方、介助が必要という意味で、身体能力は自立していない、ともいえる。

でも、彼は介助者を使って、自己決定や自己選択をしているし、

脳性麻痺として生まれてきたことに関係なく、尊厳は自立している。

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五体満足の人は、大人になれば、身体能力の自立については問題なくなり、

「自立」とは、どうしても経済的自立に偏りがちです。

 

経済的に自立できなければ、自立していないということなのでしょうか?

例えば、シングルマザーは、

経済的に困難を味わっているケースが多いと聞きます。

では、シングルマザーは「自立」していないのでしょうか?

それはおかしいでしょう。

でも、貧困であるという事実は認めざるを得ません。

でもそれは、シングルマザーの自己責任なのでしょうか?

 

自己決定や自己選択の自立ができていない人が多くいると、

私は感じています。

この本にも、20歳代学生たちの「生きづらさ」が書かれています。

さらに、尊厳の自立は、たぶん社会では認識すらされていないように思えます。

いわゆる先進国の中で、日本ほど、

人権や尊厳がないがしろにされている国はないと思います。

それも、周回遅れどころではなく、何周回も遅れているとしか思えません。

これについても、年明けに触れていく予定です。

 

人々の自立を阻んでいるものは、いまの社会にあるということです。

「自己責任」という言葉があるように、

社会が個々人の「依存」を拒んでいるともいえるのです。

それについて、これから学んでいきます。

 

昨年あたりから、ほぼ毎日のようにブログを書くようになりました、

今年最後のこのブログは、341個目になります。

一方、年の瀬のこの期に及んで、読書メモが溜まりまくっています。

まずは、パソコン入力するのが先決です。

メモを取った本は3冊ですが、それぞれ手書きしたメモはいっぱいあります。

微笑ましいもの、希望を持てるもの(この本)、

そしてもう一つの大量メモは、暗澹たる内容です。

それぞれが、この上なく大事なことだと思っています。

来年も、ほぼ毎日、ブログを書いていくと思います。

 

今年は、一切風邪をひくことなく、健やかに毎日を過ごすことができました。

過剰なストレスもなく、日々心豊かに生きています。

こうして、日々の学びも続いています。

そして、「ここいまタウン」と同じ方向にある

「ともに思いやる」社会の実現を夢見る

この本の著者竹端寛さんにも巡り合いました。

ありがとうございます。

 

このブログを読まれている方、本当にありがとうございます。

読まれていない方にも、幸あれ!

 

写真に意味はありませんが、

リンクしてシェアしたときに、写真があった方が見栄えがいいので、

手元にあった写真を適当に貼っています。