『子どもが自ら考えだす引き算の子育て』
(おおたとしまさ 宮本哲也 井本陽久著 Gakken)
から引き続き学びます・
(136)からの続きです。
もう一つの大事な問いがあります。
相談: オンラインでのコミュニケーションをそう教えればいいか?
回答: 教えようとしなくていい。
まずは大人が学び、いっしょに考えるしかない。
ただ依存には要注意。
これは、そう簡単な話ではなさそうです。
前回、回答の説明部分ははしょりましたが、
この回答のあと、こんなことが書かれています。
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昔なら仲間はずれがあったり、喧嘩したりしても、
「そんなこともあるよね」って思いながら、
「仲間はずれはダメだよね」とか、
「叩いちゃダメでしょ」とか言っていればよかったけど、
いまは「LINEグループから外された」とか、
親が経験したことのないトラブルを子どもたちが経験しているから、
自分の子どもの頃の経験を活かせない。
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ネットの世界って、広くて世界ともつながれます。
しかし、逆に狭くて、閉じられていて、見えないところでもあります。
昔は、子どもが何をしているか、だいたい見えたし、
想像もついたのですが、いまはそうはいきません。
さらに、AIというわけのわからないものが出てきました。
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その子が間違えたところをAIが覚えていて、人間がものを忘れる、
いわゆる忘却曲線の仮説に則って、忘れたころに、
また同じ問題を出してくれるみたいなのを個別最適化学習とか読んでいますね。
(中略)
この問題を解けるようになりなさいというのが最終目的なら、
その方が最短距離かもしれませんけど、
学び方も試行錯誤しながら見つけるものなのに、その機会を奪っちゃうんですよ。
(中略)
僕、よく中学校・高校の取材に行くじゃないですか。
タブレット端末、持ってます。授業でも使います。
先生が面白い問いを投げかけます。
それについて自分の考えをタブレット端末に記入してくださいって、
なぜ紙じゃなくてタブレットに記入するのかと言うと、
その場でリアルタイムにみんなの書いたものが
先生のタブレットに表示されるからです。
でもそうするとどうなるか。
問いを投げかけた瞬間から、先生はタブレットの画面を見て、
生徒たちのほうを見なくなるんです。
それを見てて、「ぎゃー、もったいない‼」って叫びたくなりました。
授業のなかでいちばん大事なところを見てないんですよ。
だったら、紙に書いて集めて、あとで読むほうが、100倍いいと思います。
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私は「効率」という言葉が嫌いです。
「コスパ」も「タイパ」もそうですね。
人間は、もともと効率的じゃないんですよ。
もっと、生身の人間に近づくべきでしょう。
それは、人と人とが生で接することだと思います。
GIGAスクール構想は、その逆を行っていると思えます。
GIGAスクール構想は、それを使いこなせないどころか、
使うのも億劫な人たちがつくった構想ではないかと思います。
私たちにはできないけど、これからはこれが大事だからと、
いわゆるよかれと思ってやったのでしょうが、
学校にまで、タブレットを持ち込まなくてもても、
子どもたちは、その餌食になっているともいえる状況にあるのではないか、
そう思えるのです。
【学びの散歩道】スマホの存在と子どもの将来への危惧 - Sol Cafe 『幸せの栖(すみか)』
以前にこのブログを書きました。
すごく衝撃的な研究があります。
スマホやタブレットで、脳の発達が止まるということは、
ここに書いた通りで、とても説得力があります。
このブログにつけたブログのリンクの先にある川島隆太先生の動画は、
もっと多くの人が注目してほしい現代の課題だと思います。
最後におおたさんとしまささんのこの言葉を引用します。
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昔、灘の先生がおっしゃっていて、なるほどなと思ったのは、
こういうことが事件(ネットのいじめ他)になってニュースになったときに
「あなたも気をつけなさいよ」というのは
「あなたを信用していない」ということになっちゃうからダメだと。
「どうしてこういうことになっちゃうんだろうね?」
と聞いてあげると自分で考えるきっかけになると。
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親は、自分ではどうしてよいかもわからないのに、
ネットで見たり、どこかで聞いたようなことを参考にして、
「こうした方がいいんじゃないか」とか
「こうしなさい」と、子どもに押しつけるのではなく、
子どもと一緒に考えていくという姿勢が必要なんだろうなと思います。

写真に意味はありませんが、
リンクしてシェアしたときに、写真があった方が見栄えがいいので、
手元にあった写真を適当に貼っています。