【学びの散歩道】スマホの存在と子どもの将来への危惧

【学びの散歩道】書く、書き続けるということ - Sol Cafe 『幸せの栖(すみか)』 (hatenablog.com)

このブログに、この一文を引用しました。

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「GIGAスクール構想」の名の下で、

タブレット端末などのデジタル機器を使っても、学力は高まらないし、

むしろ個別学習で用いる子どもたちの学力を押し下げる疑いがある。

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その裏付けとなる調査結果が、

『本を読むだけで脳は若返る』(川島隆太著 PHP新書)

に書かれていました。

 

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カナダ成人を対象としたマイクロソフトのレポート(2015年)で、

集中力の持続時間が短くなっている報告がされている。

約2割が、集中力が8秒間まで低下していた。

ソーシャルメディア利用頻度、所属する組織のICT導入率、

マルチタスクの頻度の多さ、生活のICT化によって、

人々の注意力は極端に低下しているという。

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スマホの便利さは、

子どもたちの学力を低下させる傾向があるようです。

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スマホ・タブレットを1時間以上使うと学習効果が得にくくなってしまう。

その仮説は一つには、スマホ・タブレットの長時間使用は、

間接的に子どもの睡眠時間を短くして、

結果的に睡眠不足によって学力の伸び悩みが生じるのではないかということ。

文科省のデータなどから、

睡眠時間の短い子どもは学力が低いという傾向があることがわかっている。

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それは、スマホの存在そのものが影響しているようです。

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スマートフォンなどの端末の使用が、1時間未満の子どもたちを見ると、

まったく勉強しない子どもたちと、睡眠時間が5時間未満の子どもたちを除いて、

ほとんどの子どもたちが平均点を超えている。

  1. スマホ・タブレットを使うことによって、学習時間が減って学力が低くなる。
  2. スマホ・タブレットを使うことによって、睡眠時間が減って学力が低くなる。
  3. スマホ。タブレットを使うことによって、直接的に学力が低くなる。

この3つの経路調査で、統計的に一番影響力が強く出たのが③。

 

スマホ・タブレットを使ったから学力が下がったのではなく、

もともと学力が低い子どもたちは、

生活習慣という環境あるいはもって生まれた性質によって、

スマホ・タブレットが大好きなのかもしれない。

  • スマホ・タブレットを長時間使う習慣を持ち続けた子どもたちは、学力が低い状態を維持した。
  • スマホ・タブレットをあまり使っていなかった状態からヘビーに使い始めた子どもたちは、その翌年から学力が下がった。
  • スマホ・タブレットをヘビーに使っていたけれど、生活習慣を少し改めて利用時間が短くなった子どもたちは、翌年から学力が上がりだすという傾向があった。

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これによると、逆説は成り立たないようです。

やはり、スマホがあることで、集中力が低下してしまうようなのです。

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中学校生徒2.5万人を対象とした調査で、

  • スマートフォン保持者の8割近くが、勉強中にスマートフォンを使っていた。
  • 3分の2の生徒が音楽を聞いていた。
  • LINEでメッセージをやり取りしたり、動画を見ていたりする子が半数弱もいた。
  • ゲームをしていた子も3分の1いた。
  • スマートフォンの保持者の8割近い生徒が勉強中に、それを近くにいていて、その半数の生徒が複数のアプリを使っていた。

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さらに、とても気になることが書かれています。

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5~18歳の子どもたち224人のMRIで脳を計測、3年後に改めて計測した結果。

  • スマホ・タブレットを使って、インターネットに毎日接続している子どもたちの多くは、脳の一部で発達が止まっていた。
  • スマートフォンを全く使わない子どもたちは、神経細胞層の灰白質が50㏄増えた。
  • 一方、上記の子どもたちにはそれが見られなかった。

スマホ・タブレットを毎日のように長時間使っている子どもたちは、

脳の発達が抑制され、学習しても学力を高めることができない。

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写真に意味はありませんが、

リンクしてシェアしたときに、写真があった方が見栄えがいいので、

散歩中に撮った写真を適当に貼っています。