【学びの散歩道】書く、書き続けるということ

今日、Sol Cafe ノートが新しくなりました。

数行の日もありますが、読書メモなどたくさんのメモを取ったので、

100ページがちょうど2か月でなくなりました。

最後の昨日は、山盛りのメモで6ページも使ったのです。

 

『ハッとする言葉の紡ぎ方』(堤藤成著 祥伝社新書)という本に、

ドイツの文具メーカー「ロイヒトトゥルム 1917」の

ハードカバーのノートの説明書に書かれている言葉というのがありました。
特集|伊東屋オンラインストア (ito-ya.co.jp)

立派すぎるノートなので、Sol Cafe  ノートとしては使っていません。

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手で書くこと、それは紙の上で思考することです。

思考は言葉となり、文章となり、ビジュアルとなります。

思い出は物語になります。

アイデアはプロジェクトに変貌します。

メモから展望が生まれます。

私たちは、書き、理解し、それを深め、見つめ、思考するのです。

---手を使って。

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これは、そうだよねと思う一方、そうでもないのかなという感覚もあります。

私は、ノートに書きながら思考することが少なく、

パソコンに向かって、キーボードで打ち込みながら思考しているほうが、

圧倒的に多いからです。

ただ、このノートを毎日書いてメモしているからこそ、

それができるのかもしれません。

 

久しぶりに、このメモを見てから、このノートに書いていくと、

ちょっと行き詰っていたことの思考が広がっていく感覚がありました。

新しいノートからは、もう少し手で書くことを楽しんでみたいな、

という気持ちに、いまはなっています。

 

そして、昨日この本を読みました。

タイトルからして、あまり多くを期待していなかったのですが、

なんともすごい本でした。

この本は東北大学の研究室で長年研究されてきた結果、

データの裏付けをもとに書かれたものです。

 

この本は、こういう表現で始まっています。

そのままの引用ではなく、少しまとめています。

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症状が中度から重度まで進行したアルツハイマー型認知症の患者が、

文章を声に出して読むトレーニング(短い文章の音読、ひらがなの拾い読み)を

週5日やると、認知機能が「向上」しました。

症状の進行を食い止めることができたとかいうレベルではなく、

認知機能が向上したのです。

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この本の後半は、「スマートフォンは恐ろしい」ということが、

説得力のあるデータに基づいて書かれていました。

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「GIGAスクール構想」の名の下で、

タブレット端末などのデジタル機器を使っても、学力は高まらないし、

むしろ個別学習で用いる子どもたちの学力を押し下げる疑いがある。

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という、えっと思えることが書かれていました。

「スマホ・タブレットを使いすぎると、脳の発達が止まる」というのです。

東北大学 川島隆太教授 インタビュー「読む&書く」からこそ学びは深くなる | インタビュー:インタビュー | 特集・コラム | 産業能率大学 総合研究所 (sanno.ac.jp)

 

スマホを使いすぎる人たちのことに懸念を持ってきた私だけに、

すでにそこまで脳研究は進んでいるのか!という衝撃的なものでした。

 

No..33の最後のメモは、

スマホを使いすぎる人たちのことに懸念を持ってきた私にとって、

衝撃的なものになりました。

これは、これから書くであろう学びの散歩道の素材になります。

そのためにも、本を読み続けること、手で書くことを、

大切にしていきたいと思っています。