【学びの時間】いじめを考える① 子どもは愛情と理解を持って育まれる

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このステキな「子どもたちからのメッセージ」はこの本の中にありました。

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ホテル療養中にフリースクールの本を読んで、

「不登校を考える①②」を書きました。

その中で出会った、川崎市子どもの権利条例、子ども夢パーク、

フリースペースえん、などの川崎市の取り組みに興味をもっています。

私のやりたいこと、私の夢が、

すでにある程度のところまでできていると感じるからです。

 

そしてこの本の存在を知り、今回読んでみました。

正直、制定に至る苦労話やエピソードなどなどは、

その活動に関わっていない私にとっては、

あまりピンとくることもなく、ほとんど何も残っていません。

この「子どもたちのメッセージ」以外は。

 

子どものことを見くびったようなことを言う大人が少なくないし、

その言動も見たり耳にすることがありますが、

子どものチカラを見くびってはいけない、

子どもが自分たちの思いや意見を言えない環境をつくってはいけない、

大人が子どもたちから学ぶことは山のようにある、

多くの子どもたちに接してきて、私は強くそう思っています。

 

それを物語っているのが、この「子どもたちからのメッセージ」です。

この記事を以下に丸ごと引用します。

 

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「おとなが幸せでいてください」

 

子どもの権利条例を読みながら、子どもたち同士で話し合ったことは、

この条例をほんとうに子どもたちが分かったときには、

「いじめはなくなるね」ということです。

おとなや先生の中には、この条例ができると、

「ますます子どもが好き勝手になる」と心配する人もいたけれど、

そうじゃないと思います。

みんなが安心して生きることができるようになるということなんです。

みんなが安心して生きるということは、

他人の安心して生きる権利をとってはならないからです。

 

最後に私たち子どもからおとなへのメッセージです。

まず、おとなが幸せでいてください。

おとなが幸せじゃないのに、子どもだけ幸せになれません。

おとなが幸せでないと、子どもに虐待とか体罰とかがおきます。

条例に「子どもは愛情と理解をもって育まれる」とありますが、

まず家庭や学校、地域の中で、おとな同士が幸せでいてほしいのです。

子どもはそういう中で安心して生きることができます。

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「ますます子どもが好き勝手になる」という

自分勝手な視点、偏見を持つ大人と、

そんな大人に寛容で、他人のことも考えられる子どもたちと、

どちらが立派な人間と言えるでしょうか?

 

この本からの派生で、また図書館に数冊予約を入れました。

子どもの権利を大事にするということについて、

もっと学びを深めていきたいと思っています。

 

この本の前に、

『いじめを本気でなくすには』(阿部泰尚著 角川書店)

を読みました。

 

この本には、こんな表現があります。

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学校のいじめは、大人社会の縮図だ。

これは決して概念的な話ではなく、実際に存在する大人社会のひずみが、

子どもたちの行動に強い影響を与えている。

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私は、子どもの問題は大人の問題だとずっと思ってきたので、

この本から学んだ「いじめ」について、

じっくり考えてみる必要があると思っています。