一昨日、矢川プラスに行ったとき、これを見ました。
子どもの権利については、強い関心を持っています。
日本の対応が、あまりにも悠長だからでもあります。
このブログを「子どもの権利」で検索すると、12個ヒットしました。
そのうちの9個が、【学びの散歩道】シリーズです。
「子どもの権利条例」といえば、川崎市です。
12個のブログの最初が、これでした。
【学びの時間】いじめを考える① 子どもは愛情と理解を持って育まれる - Sol Cafe 『幸せの栖(すみか)』
この中に、これがあります。
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最後に私たち子どもからおとなへのメッセージです。
まず、おとなが幸せでいてください。
おとなが幸せじゃないのに、子どもだけ幸せになれません。
おとなが幸せでないと、子どもに虐待とか体罰とかがおきます。
条例に「子どもは愛情と理解をもって育まれる」とありますが、
まず家庭や学校、地域の中で、おとな同士が幸せでいてほしいのです。
子どもはそういう中で安心して生きることができます。
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なんと本質を突いたメッセージではないでしょうか!
国立市の「こども基本条例」
これを読むと、とってもいいなと感じました。
特にいいなと思ったところを3つ引用します。
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子どもたちは、生まれてきた瞬間から、
自分の思いを様々な形で精一杯大人に表明しています。
この思いを、大人たちが真剣に受け止め、これを尊重し、
その上でその子にとって最善の利益とは何かを考え、
これに応えることによって、子どもの権利が保障されます。
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(自分らしく心豊かに育つ権利)
第7条
子どもは、自分らしく心豊かに育つ権利として、次に掲げることが保障される。
(1) 自由に気持ちや考えを持つこと。
(2) 自由に気持ちや考えを表現すること。
(3) 自分らしさが認められ、尊重されること。
(4) 仲間を作り、様々な人々と触れ合うこと。
(5) 温かい見守りの中で、地域や社会の活動に参加すること。
(6) 成長及び発達の段階、個性等に合わせて学ぶこと。
(7) 自然、文化、芸術、スポーツ等に親しむこと。
(8) 心身に必要な休息を取り、自由に遊び、及び安心して過ごすことのできる時間と場所を持つこと。
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(子どもの意見が尊重される環境の整備)
- 第13条 市は、子どもが自分の気持ちや考えを表明することができるよう、必要な環境を整備するものとする。
- 市は、施策を実施するに当たり、子どもの意見を聴くとともに、その意見については、子どもの成長及び発達の段階、個性等を踏まえて尊重し、子どもにとって最もよい事を第一に考えて反映させるために必要な措置を講ずるよう努めるものとする。
- 市は、市民、育ち学ぶ施設の関係者及び事業者(以下「市民等」という。)に対し、子どもが自分の気持ちや考えを表明できる環境を整備するよう働きかけるとともに、これを積極的に支援し、及び連携するよう努めるものとする。
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やっと動き出した、そんな感じです。
これは、先日の市長選挙でまさかの落選となった永見前市長の功績です。
あとは、若い浜崎市長が、強力に推進してくれることを期待します。
この子どもの権利条例は、昭島市や府中市にもないようです。
ではどこにあるのかを調べてみると、これだけしかないのです。
いや、これだけもあるといった方がよいのかもしれません。
これを見ると、2020年を超えて、その数が増えてきているのがわかります。
「子どもの権利条例」を策定・施行する自治体が、
これからどんどん増えていくことでしょう。
もう一つ検索で出てきたものがあります。
69自治体に拡大した「子どもの権利条例」 なぜ川崎市で最初に制定? 「国連子どもの権利条約」批准30年で何が変わった? - コクリコ|講談社
この最後のページを読むと、
「子どもは親の所有物ではない」
「子どもは一人の人格である」
この言葉を強く感じます。
日本は、子どもを子ども扱いしすぎる社会だと感じます。
おとなたちは、自分が子どもであったということをすっかり忘れています。
それは、上記の子どもたちのメッセージが如実に表しているものです。
「まず、おとなが幸せでいてください」
これは逆に、こどもから、
大人が幸せであるようには見えていないということでもあります。
子どもがわきに追いやられている社会が続いてきた、
そんな感覚を持っています。
子どもが中心に置かれる社会は、みんなが幸せである社会です。
おとなも、高齢者も、障がいのある人も。
コミュニティ化活性化していないと、それはできないからです。
私自身は、いま、学校内の放課後子ども教室でお仕事しています。
私の「ここいまタウン」の夢の実現は、20年先に置いておくとしても、
そんなに遠くない先の夢は、
地域コミュニティが運営する「放課後の子どもたちの居場所」です。
いや、学校制度の大きな法的改正があれば、
そこは放課後に止まらない、学校に代わるものであってもいいと思います。
私は、「会社人」から「社会人」になっていく中で、
子どもの成長に関わることが、ライフワークだと気づきました。
いまは、子どもの成長というのは結果であって、
私がやりたいのは、「子どものいま」を豊かにすることだと思っています。
それは、(97)に書いたこの言葉に接したからです。
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「子どもたちはおとなになるために生きるのではなく、
何よりも、その子ども時代を子どもとして生きる」
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私は、市民団体のi-ze(いーぜ)のメンバーです。
自分では「きりがみ&きりくずアート」をやりながら、
多くの子どもたちや大人や高齢者の方々に接しています。
i-ze(いーぜ)のおかげで、「地域ハーモニー」のメンバーとして、
地域の方々とのつながりも生まれてきています。
「いまが大事」なのは、なにも子どもたちだけのことではありません。
私の「いま」を大事に活動していくことが、
やがては夢の実現につながっていく、
そう思いながら年の瀬の「いま」を過ごしています。