おおたとしまさサロンで、英語の習い事について、1月末に書きました。
少し短くするとこんな内容です。
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放課後子ども教室に来ている1~3年生で、
英語を習っている子がかなりの数います。
その子たちは、そこで元気いっぱい遊んでいます。
習い事は、そんな遊びの時間を奪ってしまいます。
こと英語に関しては、もっと大きくなって日本語がしっかりしてから、
英語をやっても問題ないでしょう。
実際、中高の英語しかやっていない私自身が、
長年グローバルビジネスマンをやっていたのですから。
英語は、通じればいいんです。
英語ができなくても、これからはきっと大丈夫です。
同時通訳なんて、プロ中のプロだし、ありえない能力だと思っていました。
しかし、その職業は、AIによってなくなる最前線の職業となっています。
まもなく、AIを介して、お互いの母国語で話しても、
瞬時に会話ができる時代になります。
「英語ができる」は手段であって、大事なのは、
相手から好感を持たれる人格の形成なんです。
だから、英語の習い事で、そのためにこの上なく大切な遊びを犠牲にして、
お金までかけて、英語を学ぶなんて....!、そう思ってしまいます。
日本にいて、10歳未満で英語を学んだからといって、
英語で会話できるようになるとは思えません。
英語圏の国に行って、そこで生活し、英語の環境で育ち、
友だちと遊んでこそ、英語で不便なく会話できるようになるのです。
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しかし、ことは、そう簡単でもないようです。
『子どもの見ている世界』(内田信子著 春秋社)に、
このようなことが書かれていました。
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第一言語習得の過程と第二言語の習得過程は似ているでしょうか。
それとも、似て非なるものでしょうか。
教育や環境の第二言語習得に及ぼす影響はあるでしょうか。
あるとすれば、どの側面に影響が現われるのでしょうか。
英語圏に移住して英語を話す環境に身を置いたとき、
子どもたちに何が起こるでしょうか?
私は、スタンフォード大学で、海外から留学してきた家族の子弟が、
英語を使うことができるまでに何が起こるのかを観察しました。
カリフォルニア州スタンフォード大学附属幼稚園の園児(3歳半~5歳半)と
附属小学校の1~5年生を対象にして、
母語が英語の習得にどんな影響を及ぼすのかを調べました。
幼稚園では3歳ごろの子どもは、英語が飛び交う保育室にいても、
自分から英語を話そうとはしません。
半年たっても母語を共有する子ども同士で遊んでいます。
義務教育が始まるキンダーガルテンでは、
学習言語としての英語を学ぶようになります。
家庭教師やESL(English as the second language)担当の教師は、
「韓国や日本、中国、台湾などのアジア出身の子どもたちは、
英語母語話者なら5歳までに習得しているはずの冠詞が脱落してしまいます。
また、数量名詞の複数形が作れないし、動詞の過去形も正しくないなど、
言語遅滞児”と同様の誤りがみられるので、
これらの面を意図して教育しています。
会話ではでたらめになってしまうので、
読み書きを使った自覚的学習によって改善しようと教育しています」
と述べていました。
3歳でアメリカに移住した小学校5年生は、
「会話はまったく問題ないよ。でも作文は真っ赤になって返されてくる。
こっちの子は、何が正しい言い回しかが直観的にわかるみたいなんだ」
と悩みをうち明けてくれました。
日常、家庭でそれぞれ出身国の母語に取り巻かれ、
社会的なやり取りを行っている子どもたちは、
現地校で英語の読み書き能力を習得した後になっても、
文の構造に関わる統語規制は習得しそこなってしまうのです。
(中略)
親たちは子どもの発音やジェスチャーが母語話並みであるため、
「英会話には問題がないから、学校でも大丈夫」と信じ込んでいます。
現地校のESLで特訓されても、複数形の「s」が脱落してしまい、
冠詞、定冠詞などほとんどの統語規制において
母国語話者幼児・児童よりも劣っているデータに、
親たちはびっくりしていました。
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その背景には、その国の文化的背景があり、
思考特性が、個人個人のDNAに沁み込んでいるのではないかと思われます。
つづく

写真に意味はありませんが、
リンクしてシェアしたときに、写真があった方が見栄えがいいので、
手元にあった写真を適当に貼っています。