『自己肯定感は高くないとダメなのか』(榎本博明著 ちくまプリマー新書)
に、このようなことが書かれていました。
--------------------------------------
ある学生が、こう言いました。
「授業中、やる気がない態度を取ったら、先生から叱責されてムカついた」
これについて、ほかの学生がこう話しています。
- 「先生たちの時代と違って、これまで怒られたことがあまりないからじゃないですか。明らかに悪いことをしても、学校の先生に怒られるっていうことはほどんどなかったら、怒られるっていうことにすごく抵抗があるんですよ」
- 「そうなんですよ。僕たちは怒られたことがないから、バイトでのミスをして怒られるたびに、我慢できなくて辞めている友だちもいるし」
========================
昭和のおじさんからすれば、にわかには信じられない状況が、
今現在進行形のようです。
怒られた経験なく、大人になるってどういうことでしょう?
さらに、こういう話が続きます。
---------------------------------------
いまどきの若者にとって、
- 「注意や叱責」は、気づきを与えてくれる、行動修正のきっかけになる」ものではなく
- 「注意や叱責」は、攻撃してくる、自分を否定してくる、感じが悪い
と捉えられている。
そして、アドバイスにさえ傷つくのある。
===========================
まだあります。
--------------------------------------------
この本の著者による20~50代の会社員700人の調査によると、
- 「年長者からアドバイスされて、うっとうしく思うことがある」: 20代で特に多く 3割超
- 「他人に批判されると、それが当たっていてもいなくても、無性に腹が立つ」:
20代が特に多く 45%
============================
どうしてそうなるの?と不思議です。
---------------------------------------------
欧米の親も先生もたしかによくほめるかもしれないが、
同時に極めて厳しい教育や子育てをしており、日本のように甘くない。
==========================
要は、日本の親も先生も甘いようです。
---------------------------------------------
2004~2005年 国立女性教育会館「家庭教育に関する国際比較調査」
- 「親の言うことを素直に聞く」ことを子どもに強く期待する
日本 29.6% フランス 80.1% アメリカ 75.2% - 「学校でよい成績をとる」ことを子どもに強く期待する
日本 11.9% フランス 70.1% アメリカ 72.7%
===========================
これって、本当にそうなの?と思える調査結果です。
それはさておき、以上のことから私が感じるのは、
必要な成長の過程を経ずに大人になっているということです。
「授業中、やる気がない態度を取ったら、先生から叱責されてムカついた」
という発言が大学生から出ているということが、驚きです。
18歳で大人となる時代に、あまりにも幼稚な言動です。
最近の子育てや教育は、どこかがおかしくなっているのかもしれません。
つづく

写真に意味はありませんが、
リンクしてシェアしたときに、写真があった方が見栄えがいいので、
手元にあった写真を適当に貼っています。