Sol Cafe 『幸せの栖(すみか)』

「ここいまタウン」への歩み

味わいことばノート 152 & 153 センス・オブ・ワンダー

『子どもを森へ帰せ』(宮台真司・おおたとしまさ著 集英社)より

 

味わいことばノート 152

 

『センス・オブ・ワンダー』レイチェル・カーソンの言葉

 

もしもわたしが、すべての子どもの成長を見守る善良な妖精に

話しかける力をもっているとしたら、

世界中の子どもに、生涯消えることのない「センス・オブ・ワンダー」を

さずけてほしいとたのむでしょう。

この感性は、やがて大人になるとやってくる倦怠と幻滅。

私たちが自然という力の源泉から遠ざかること、

つまらない人工的なものに夢中になることなどに対する

かわらぬ解毒剤になるのです。

妖精の力によらないで、生まれつきそなわっている子どもの

「センス・オブ・ワンダー」をいつも新鮮にもちつづけるためには、

わたしたちが住んでいる世界のよろこび、感激、神秘などを、

子どもといっしょに再発見し、感動を分かち合ってくれる大人が、

すくなくともひとり、そばにいる必要があります。

 

 

味わいことばノート 153

 

『ルポ森のようちえん』にある汐見稔幸さんの言葉

「内なる自然と外なる自然を共鳴させる」

 

汐見さんによると、それが森のようちえんの究極の目的になるだろうと。

過激な環境でのサバイバル術を教えるとか、

自然環境について詳しくなるとか、そういうことじゃなくて、

子どもたちが持っている内なる自然と外なる自然を共鳴させることを目的とした

幼児教育全般を、森のようちえんと言っているんじゃないかを訴えていた。

要するに、子どものセンス・オブ・ワンダーを大切にしてあげる。

そのために自然と子どもを出会わせて、

その出会いを周りにいる大人が見守ってあげて、

「あっ、君にもピュシス(自然)が聴こえたんだね。僕にも聴こえるよ」

と共感してあげるのが森のようちえんの深層構造だと思います。

 

『子どもを森へ帰せ』は、挫けましたが、

『森のようちえん』はとっても響きました。

【学びの時間】ステキな森のようちえんで育った園児たちの行方は - Sol Cafe 『幸せの栖(すみか)』

 

写真に意味はありませんが、

リンクしてシェアしたときに、写真があった方が見栄えがいいので、

手元にあった写真を適当に貼っています。