今週も、中学1年生にドリームマップ授業をしてきました。
多くの学校で感じることがあります。
それは、「閉じている」ということです。
「自己肯定感」とは何かと考えると、簡単ではないのかもしれませんが、
一言で言えば、その「自己肯定感が低い」ということです。
現象面では、問いかけしても、手が挙がらない、反応がない、
分からないことがあっても聞かない、声が小さい、などです。
周りを気にして、目立つような余計なことはしない、
間違うことに対する恐れ、などがあるのでしょう。
学年が上がるほど、そう感じる機会が増えます。
どうしてそうなるのか?
やはり、いまの学校教育システムがそうさせているのではないでしょうか。
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「いままでにあなたが言ったなかで、いちばん勇敢なことばは?」
ぼくが尋ねると、馬は答えた。
「助けて」
「いちばん強かったのはいつ?」
「弱さをみせることができたとき」
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ひとつ前のブログに引用したこの言葉の感覚を、
子どもたちが味わう機会がないとも言えます。
森のようちえんや
イエナプラン教育などのオルタナティブ教育で育ったこともたちは、
最初から、助けを求めたり弱さをみせたりしているので、
そこに気づくという感覚すらないでしょう。
「いまの自分でいい」という感覚を持っているからです。
しかし、現在の普通教育のなかで育ったこともたちにとっては、
この気づきは、すごく大きなものなのだと思います。
だから、『ぼく モグラ キツネ 馬』のような本が売れるのでしょう。
これを書きながら気づいたことがあります。
ドリームマップ授業は、わずか一日、されど一日の授業で、
「いまの自分でいいんだよ」ということを、
子どもたちに気づいてもらうためにやっているのだということです。
またステキな本に出合いました。
『森のようちえん』と同じ著者です。
世界の2大教育「モンテッソーリ教育」「シュタイナー教育」の他に、
「レッジョ・エミリア教育」「ドルトンプラン教育」「サドベリー教育」
「フレネ教育」「イエナプラン教育」がわかりやすく紹介されています。
この本に基づいて、「これからの教育をどうすればよいのか」
を深めていきたいと思って、このブログを書き始めました。
とはいえ、これまで何度も考えてきたことでもあります。
私は、これまでいくつかのオルタナティブ教育についての本を読んできました。
イエナプランが一番多いのですが、ほかにもあります。
ブログ内を検索してみました。
日本のオルタナティブ教育
すでにある - Sol Cafe 『幸せの栖(すみか)』 (hatenablog.com)
サドベリー教育
「いい子」と「悪い子」を考えてみる - Sol Cafe 『幸せの栖(すみか)』 (hatenablog.com)
箕面こどもの森学園
無理して強くなるの? - Sol Cafe 『幸せの栖(すみか)』 (hatenablog.com)
ある風景の裏側:自分の7番目の方角を見る - Sol Cafe 『幸せの栖(すみか)』 (hatenablog.com)
きのくに子どもの村学園
教育って何だろう? - Sol Cafe 『幸せの栖(すみか)』 (hatenablog.com)
いい教師とは? - Sol Cafe 『幸せの栖(すみか)』 (hatenablog.com)
その他
子どもなんてだいたいこんなもの!? - Sol Cafe 『幸せの栖(すみか)』 (hatenablog.com)
次回は、
- 「生きる力」と「生きるためのスキルの違い」や
- 先行き不透明な時代に生きる子どもたちに必要な能力
について考えてみようと思っています。