無理して強くなるの?

勉強って、不思議な字ですね。

強は、強いですが、勉って勉めるです。

辞書には、こう書かれています。

「無理に力を出してはげむ。つとめる。」

 

『みんなで創るミライの学校』

箕面こどもの森学園(辻正矩、藤田美保、守安あゆみ、佐野純)

からの引用です。

 

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大人になって振り返ってみると、

自分たちの受けた教育は一体何だったのだろうと

疑問に思う人は多いと思います。

受験勉強でたくさんのことを覚えたけれども、

社会に出たら学んだことの大半は使うことなく、

すぐに忘れてしまったという人は少なくありません。

いや、ほとんどの人がそうなのではないでしょうか?

社会人になると、仕事に必要なことは新たに学ばなければなりません。

仕事を効率的にやる方法だけではなくて、

仕事を創造的にやる方法も必要になってきます。

今まで学校で学んでこなかったことを学ばなければなりません。

そこで改めて「学びとは何か?」という問いに出会うことになります。

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https://solcafe.hatenablog.com/entry/2020/06/29/080152

このブログに書いた一年生の女の子は、

翌週の月曜日もやってきて、まったく同じ状態でした、

13時過ぎにやってきて、15時過ぎにお兄ちゃんがやってくるまで、

やったことは宿題と学研のドリルだけです。

 

当日は、最多の52人の子どもがやってきて、

彼女以外は全員、宿題を済ませて、思い思いに遊んでしました。

ごった返し、超騒音のなか、彼女一人が勉強しています。

宿題だけにして、遊んだらと言っても、

お母さんからやるように言われているので、と言って続けるのです。

 

ほかの子によると、教室でも休み時間にも勉強しているようでした。

 

けやきッズの趣旨はこうなっています。

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けやきッズとは、放課後に小学校施設を活用して

「遊びの場・学びの場」を提供し、

子どもたちの健やかな成長を支援する事業です。

活動の中心は児童の自主的な遊びです。

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要は、遊ぶところなんです。

 

あまりにもかわいそうなので、スタッフと相談して、

「参加カード」に、けやきッズの趣旨に則って、

勉強は宿題だけに留めていただけるように、

というメモを書いてもたせました。

 

どうなったかというと、

その翌日から彼女は来なくなりました。

その後ずっとです。

 

私たちには何もできませんが、ほんとうにかわいそうです。

そして、彼女の将来、人生の幸せを祈るばかりです。

 

実はここまで、昨日の段階で書いていました。

しかし、今日、彼女は中6日でやってきたのです。

参加カードのコメント「宿題だけに留めてください」には

「わかりました」と一言書いてありました。

けやきッズにいる2時間、勉強だけでまったく遊べていないというところに、

アンダーラインが引かれていました。

そして今日、実際に、宿題だけやって、

わずか1時間程度ですが、楽しそうに遊んでいました。

 

何があったのかはわかりませんが、正直ほっとしました。

勉強の総量が変わらなければ、どこかでしわ寄せが出てくるとか、

いろいろ気になることはありますが、

彼女と接していける機会が与えられることに感謝しています。

 

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写真は、特に意味がありませんが、

リンクしてシェアしたときに、写真があった方が見栄えがいいので、

散歩中に撮った写真を適当に貼っています。