『教育の未来をつくるリーダーへ』 「教育研修」編集部・編
「安心して絶望できる学校ですか?」
向谷地宜明(コミュニティハウス「べてぶくろ」主宰)著より
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資本主義の根幹に「現状を肯定しない」ことがある。
みんなが現状の自分でよしとしてしまったら、資本主義社会は回らなくなる。
「私はまだ自分が持つべきものを持っていない」など、
本来あるべきと考える自己像とありのままの自分とのギャップがあるほうが、
消費はより駆動する。
現代に生きる多くの人は、消費のスタイルを通じて、
自己実現するものだと信じている。
自分で自分のことを受容したり承認したりするためには、
「まずはお金を」ということにどうしてもなってしまっている。
メディアも広告も、「まだ持っていないの?」「まだやってないの?」
「最新の流行に乗り遅れるな」と煽ってきます。
だから、ありのままの自分を否定して、
「だからがんばる」という構造が、社会の前提になっている。
学校でも学ぶということの楽しさとか、知的好奇心を脇に置いて
「これをやっておかないと将来困るぞ」
「これを身につけておいた方がキャリア形成に有利だ」
といった感覚が先行している。
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これはそのままの引用ではなく、少しはしょって書いています。
放課後子ども教室では、
来たらすぐまず宿題をやるというルールになっています。
学童保育では、やりたくなきゃやらないでいいという方針でしたが、
ここでは、やってからじゃないと遊んじゃダメということになっています。
私としては本意ではないのですが、
見ていると例外なくみんな宿題をやっています。
宿題はそんなに多くないので、みんな、すぐに終えて楽しく遊んでいます。
そんな中で、先週から通ってきているる小学校一年生の女の子がいます。
一年生のその子は給食を食べてすぐ、13:10頃にやってきて、
15時半に上級生のお兄ちゃんが迎えに来て帰っていきます。
この2時間の間、何をしているかというと、ひたすらお勉強なんです。
宿題のほかに、学研の国語と算数のドリルをやります。
それが半端じゃないんです。
国語は10ページ、ひらがな読むのがたどたどしいのに、
文章題をやり、漢字も書いています。
算数も同じくらいの量をやって、繰上りはないものの、
2桁の足し算引き算をやっています。
「宿題だけでいいよ」というのですが、
「お母さんからやるように言われているので」と言って、
ドリルを全部やるのです。
今のところ救われるのは、その子がイヤイヤやっている感じではないし、
比較的明るい感じでやっていることです。
しかし、このまま続けると行き詰まる時が来るでしょう。
また聞きですが、先生によると、小学校一年生で、
授業中に教科書ではない自前のドリルを開けている子がいるようです。
この子のように、もう1年くらい先をやっていれば、
学校の授業はつまんないでしょうね。
親は、
「これをやっておかないと将来困るぞ」
「これを身につけておいた方がキャリア形成に有利だ」
と思っているのでしょうか?
勉強より、遊びによる人との関わりのほうが、
ずっとずっと大事なのに。
見守りながら、考えていくほかありません。
こういう学びや気づき、想いを土台に、
ステキな未来をデザインしていくのが、
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写真は、特に意味がありませんが、
リンクしてシェアしたときに、写真があった方が見栄えがいいので、
散歩中に撮った写真を適当に貼っています。