生き心地の良い町

『生き心地の良い町』岡壇著の生き心地の良い街とは、

全国でも自殺率が極めて低い徳島県の海部町です。

その特徴を、書き出してみました。

 

根づいている考え方

  • いろんな人がいてもよい、いろんな人がいたほうがよい
  • 人の意思を聴く、それを尊重する

 

「病、市に出せ」

  • 病とは、単なる病気のみならず、家庭内のトラブルや事業の不振、生きていく上でのあらゆる問題
  • やせ我慢や虚勢を張ることの戒め
  • 悩みやトラブルを思い切ってさらけ出せば、妙案を授けてくれるんのがいるかもしれないし、援助の手が差し伸べられるかもしれない、だから、取り返しのつかない事態に至る前に周囲に相談せよということ

 

「赤い羽根募金が集まらない」

  • 何処へ行って、何に使われて老いるのかわからないものに金は出せない
  • 人が募金したからと言って、人は人、自分は自分
  • 「老人クラブ」も同様に、隣人たちと連れ立って入会したり、誰かに義理立てて入会したりする発想がまったくない

 

「相互扶助組織 ”朋輩組”」

  • 会則と呼べるものがなきに等しい
  • 入退会にまつわる定めもない
  • 入退会には個人の意思が尊重される
  • 入会しないからと言って責められることはない
  • 上から下へのしごき、締め付けがない

 

「特別支援学級設置に反対」

  • 他の生徒たちとの間に多少の違いがあるからと言って、その子を押し出して、別枠のなかに囲い込む行為に賛成できない

 

「一度目はこらえたれ」

  • 一度目は許す
  • 二度目は許さないという警告ではない
  • 一人の人間の長い人生において、一度の行為だけで判断を下し、評価を固めてしまうことを避けようとする意識のあらわれ

 

「ゆるくつながる」

  • 人に関心がある
  • 近所付き合いは、あっさりとゆるくつながる
  • 気兼ねがなく、しがらみもない
  • 人間関係が固定されていない

 

「幸せでも不幸せでもない」

 https://solcafe.hatenablog.com/entry/2020/07/05/223418

 

これらはすべて、「ここいまタウン」に必要なものばかりです。

この海部町のすごいとこ聾唖、住民が意識せずともそうなっている、

長年かけてできた意識文化が、

人びとの心の中に無意識に根付いているということです。

 

f:id:solcafe:20200705095902j:plain

 

写真は、特に意味がありませんが、

リンクしてシェアしたときに、写真があった方が見栄えがいいので、

散歩中に撮った写真を適当に貼っています。