【学びの時間】どうして勉強しないといけないのですか?

表題のの質問が出るということは、

「勉強」というものが楽しいものではないからでしょう。

そもそも「勉めて、強いる」と書きます。

子どもからしたら「勉めて強いられる」わけで、やらされ感満載です。

以前にも、勉強、学習、教育その他についてこう書いています。

勉強、教育、指導、学習、... なんだか楽しくなさそう - Sol Cafe 『幸せの栖(すみか)』 (hatenablog.com)


冒頭の質問は、

「どうして勉強させられなければいけないのですか?」

と置き換えることができます。

自ら学ぶことをしていれば、こんな質問は出ないでしょう。

いずれにしても、子どもから、この質問は出がちです。

では、どう答えたらいいのでしょうか?

 

学校で勉強したことで役に立っていることはありますか?

 

正直、直接役に立つことは、ほとんどないといっていいでしょう。

だだそれは、それなりに成績もよく、

大学も出た自分だから言えることなのかもしれませんが。

根底には、学んだことがあるからこどかもしれません。

ただ、かつて勉強したことはまったく覚えていません。

 

漢字を覚えたり、計算ができるというのが、

役に立っていると思えることでしょうが、

それらにしても、もはや、漢字が書けない、

簡単な計算も電卓をたたかないとわからないというのが、

多くの大人の体たらくではないでしょうか?

 

では、どうして勉強しないといけないのでしょうか?

 

著者はこう答えています。

「勉強っていうのは、

いろいろなことがわかるようになるっていうこともあるけど、

本当を言えばわからないことだらけたよね。

でも勉強っていうのは、わからないということに慣れる練習をしているんだ」

 

確かにそうなんですが、やらされ感がある限り、難しいですね。

子どもが宿題をやっているのを見ると、

答えを見て済ませようとする子がいたりします。

しかたなくやるから、効率だけを追求するのですね。

 

ここまで書いたとき、こんな言葉が思い浮かびました。

先週、ここに書いたものです。

【学びの時間】味わいことばノート 特別編 - Sol Cafe 『幸せの栖(すみか)』 (hatenablog.com)

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「元々やらなくてもいいことを効率よく行うほど、無駄なことはない」

ピーター・ドラッカー(経営学者)

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そもそも宿題って何でしょう?

こういう記事がありました。 

<学校の宿題>(前編) 何のためにやるの?:中日新聞Web (chunichi.co.jp)

<学校の宿題>(後編) 主体性育む在り方は:中日新聞Web (chunichi.co.jp)

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親子向けの情報サイトを運営する「アクトインディ」の調査では、

宿題が必要と答えた保護者は85%。

主な理由は「勉強する習慣がなくなる」「習ったことを忘れてしまう」だった。

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そんなことを続けると、みんなが幕の内弁当になってしまうでしょう。

私自身も、幕の内弁当だなと感じます。

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「記憶に残る幕の内弁当はない」  秋元康(作詞家)

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さらに、大人になるにしたがって、体よく言いつくろうことを覚えます。

〇〇が大事だとは言うけれど、

自分ではそれをやらないことが日常茶飯事となります。

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「誰もが世界を変えたいと思うが、誰も自分を変えようとは思わない」

トルストイ(小説家)

 

「われわれが歴史から学ぶべきことは、

いかに人々が歴史から学ばないかということだ」

ウォーレン・バフェット(投資家)

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イヤなことでも、決まっていることだからやならければいけない、

やりたいことを満喫することの大事な子どもたちは、

そんな訓練を押しつけられる必要はあるのでしょうか。

これまでの学校教育は、子どもを勉強嫌いにする教育とも言えます。

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「心の底からやりたいと思わないなら、やめておけ」

アーネスト・M・ヘミングウェイ(小説家)

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2歳の孫娘は、やりたいことしかしません。

当たり前ですが、それがだんだんと当たり前ではなくなるのでしょうか?

 

大きくなれば、どうしてもやらねばならないことは出てきますが、

自分がやりたいことがありそれができる喜びを満喫できれば、

ねばならないことも、それなりに楽しむこともできるようになるのではないか

私は、そんな風に思っています。 

 

以前にテストでは点がとれていたものができなくなるのは、

継続して勉強していないからでしょう。

継続して勉強しないのは、ワクワクしないからでしょう。

ワクワクすると、学びのエネルギーは、高まります。

 

私は、ここまで書いてきたように、

表題の質問には、肯定的に答えることができません。

子どもの頃の学びは、遊びを極めること、

それは大人になってから学ぼうとする意欲につながると思うのです。

大人になったら学ばなくていいということはなく、

年を重ねるほど、学びは大切な生きる糧になるといま感じています。

 

私は、これまでたくさんの「教育」に関する本を読んで書いてきました。

いま学校教育は変わろうとしています。

多くの人が気づきを得てきています。

そういうことがわかります。

 

みんなが一斉に同じプログラムで勉強するというやり方ではなく、

10歳くらいまでは、一人ひとりが思いっきりやりたいことをやってみる、

そこから学ぶことは、計り知れないくらい大きいと思っています。

心配しなくても、学力は、後からついてくる、

それは、これまで読んできた本から学んだことです。

 

実際に、たくさんの活動が世の中にはあります。

【感じる時間】未来のために生きている③ まず、子どもから幸福にしよう - Sol Cafe 『幸せの栖(すみか)』 (hatenablog.com)

 

私にとっては、それが大きな希望です。