『ルポ スマホ育児が子どもを壊す』(石井光太著 新潮社)
から引き続き学びます。
スマホを見る時間が長いことが影響しているかどうかはわかりませんが、
文科省の「学校保健統計調査」によると、
小中高生のあいだで、裸眼視力1.0未満の割合が急増しています。
2012年から2022年のわずか10年で、これだけ増加しています。
小 30.7% ⇒ 37.9%
中 54.4% ⇒ 61.2%
高 64.5% ⇒ 71.6%
電車で多くの人がスマホを見ています。
特に若者たちに多いのは、スマホが顔のすぐ近くにあるということです。
スマホを見ているとき、姿勢も悪くなります。
個人的には、人間が退化していくのではないかと危惧しています。
スマホで使うのは、多くの場合SNSですね。
そこではこんなことが起こっています。
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生徒のSNSの使用で気になるのは、
自分をいくつにも分割しているところですかね。
もともと人っていろんな顔があるjはないですか。
格闘好きの顔、アニメ好きの顔、声優志望の顔、猫好きの顔などです。
それらすべてが、その子です。
けど、生徒たちは、自分の中の多様性を細かく分割して、
分身のようなものをたくさん作っています。
そして、この人たちとは、この分身で付き合い、
あの人たちとは、こっちの分身で付き合うといったことをする。
これはSNSの影響としか考えられません。
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それによって、現実の友だちにも細分化が起こっています。
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今の子は最初から「この子とはこういう関係」と言うのを決めて、
それ以上もそれ以下も付き合わないことが目立ちます。
それはたぶん、
世の中で友だちの意味合いが違ってきているからではないでしょうか。
昔のような友だちという大きな枠組みがなくなり、
細かく切り分けられ、それに名前と役割がつけられているのです。
- 「食べ友」「メシフレ」 学食などで同じテーブルで食事をとる相手。あるいはSNSに投稿する画像をとるためにレストランに友に出かける関係。
- 「よっ友」 学校や町で出会ったときに、「ヨッ」と挨拶する関係。それ以上でもそれ以下でもなく、ときには名前も知らないようなケースもある。
- 「ネッ友」「オン友」 SNSやマッチングアプリで知り合った友だち。リアルで会うことはない。
- 「神友」 子どもたちの間では「神ってる友」の意味で使われる。大親友の意味。
- 「心友」 心でつながっている友だちの意味。お互いを理解している関係性を言うが、定期的に合わなくても一定程度の関係性を維持できる相手のことを示すこともある。
- 「深友」 基本的には「心友」と同じだが、仲の良い親戚をそう呼ぶこともある。
- 「新友」 少し前に仲良くなったばかりの相手。
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昭和の人間としては、とっても違和感を感じます。
生身の人間関係が失われてきているのではないか、
そんな気がしてなりません。
今どきの大学生は、こんな感じのようです。
これもまた、悲しくなるくらい情けなく感じます。
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- 「欠席した友だちのため」と言って、講義をSNSでライブ中継する。
- 講義の最中に歌を歌い始める。
- 毎日母親が教室まで送り迎えする。
- 本1冊どころか、1枚のプリントすら読めない。
- 図書館でスマホの動画をボリューム大にして見ている。
- 大学内でのサークル活動がほとんどない。
高校生活ですらうまく送れなかった子たちが、大学に進学したら、
こうなるのは致し方ない。
それでも大学は、学生を集めなければつぶれてしまうので、
なりふり構わず打てる手をすべて打とうとする。
現在大学生で奨学金をもらっているのは全体の5割になる。
そのうちの6割は返済が必要な貸与型の奨学金だ。
そして学力レベルの低い大学のほうが、奨学金受給率は上がると言われている。
つまり困難を抱えている子どもであればあるど、
数百万円にも及ぶ借金をしながら、無理をして大学へ進んでいるのが現状なのだ。
そうしてみると、学校は何のためにあるのか、子どもに必要な教育とは何か、
ということを考えずにはいられない。
日本はそろそろ、
教育全体を見直さなければならない時期に来ているのではないだろうか。
大学入試前から「友だちの作り方」や「サークルの入り方」を教えたり、
入学後も「授業の受け方」「参考書の買い方」を教えたりしている。
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まだ大学生なら、情けないですむかもしれませんが、
こういう大学生が社会に出たときに、いったいどうなるのでしょう。
社会の一員として、自立・自律して生きていく力がついているとは、
到底思えない状況にあります。
これが現実なのでしょうか?
私には信じられない一方で、電車の中で見る多くの若者の姿から、
さもありなんという気もしないでもありません。
なんだか、人間らしさや人間味といったことが失われつつある、
そんなことを感じる今日この頃です。

写真に意味はありませんが、
リンクしてシェアしたときに、写真があった方が見栄えがいいので、
手元にあった写真を適当に貼っています。