「田坂塾便り」第554便/直感を磨く より
直観力は洞察力というものは、
「人為によって身につける能力」ではありません。
それは、気がついたら「自然に身についている能力」なのです。
(中略)
創造性という能力もまた、人為によって身につける能力ではなく、
自然に身についている能力なのです。
そのことを理解すべきでしょう。
例えば、いまだかつて、
「創造性を身につけるためにはどうすればよいか?」との発想を持って、
真に創造的な作品を残した芸術家はいなかったことを理解すべきでしょう。
率直に言えば、そもそも「創造性を身につける」といった発想そのものが、
ある種の「倒錯」であり、
真の創造的な芸術からは対極にある発想と言えるでしょう。
ときおり、「創造性」にこだわるあまり、
「他人とは違った発想」「他の人間とは異なった視点」などを
意識過剰なほどに追求する「芸術家志向」の人物を見かけますが、
真の創造性とは、そうしたものではありません。
創造性とは、「自己の真実とは何か」を求めての歩みの中から、
自然に生み出されるものです。
それは、自己の魂の声に導かれ、
自己の真実を求めて歩み続けた人間の足跡から、
他の人々が自然に感じ取るものに他ならないのです。
そして、人々が、その芸術家の作品の中にある「創造性」とは、
その芸術家自身にとっては、決して「目的」ではなく、
単なる「結果」に過ぎないのです。

写真に意味はありませんが、
リンクしてシェアしたときに、写真があった方が見栄えがいいので、
手元にあった写真を適当に貼っています。