『中学受験の落とし穴』(成田奈緒子著 ちくま新書)
引き続き、この本からの学びです。
著者は、親が子どもをよく観察することが大事だと言います。
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私の娘は幼いころから、ジグソーパズルなど複雑な形の特徴を察知して、
規定の箇所に嵌める作業が大好きでした。
ああ、この子はすごく目がいいし、図形認識力があるのだなと思っていたら、
案の定、学校でも算数の図形や論理的思考が得意になりました。
一方で、作文は非常に苦手で、稚拙な文章しか書けなかった。
夏休みの読書感想文の中身も驚くほどひどかったですが、
まあ、これがこの子だからと、そのまま提出させました。
それが、不思議なことに、高校生になると提出したレポートに
高評価を意味する「優」の点がつくようになりました。
なるほど、ロジックが入ると強いんだな、と思いました。
想像力や言語力の必要な創作的な作文はできない娘も、
ロジックが中心の論文を書くには問題がなかった。
つまり、すべては個性の問題なのです。
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いま4歳の孫娘が、まったく同じ感じです。
2歳くらいからジグソーパズルが得意で、
ぱっとつかんで迷うことなく嵌めていく姿を「みてね」で何度も観、
そして目の当たりにもしました。
天才かもと思えますね。
そして、その集中力たるや、すごいものがあります。
図形認識はとても優れているように見えます。
成田奈緒子さんの娘さんのようになるのかもしれませんね。
それだけでなく、作文も上手いかも?
それはさておき、「個性の問題」に親が立ち入るか、
信じて待てるかで、状況は大きく変わっていくようです。
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読書感想文が書けなくて泣いている子を、無理やり座らせて、
「感想はないの?」「思ったことは?」と
詰問しながら取り組ませるような親御さんがよくいますが、
誰もが創作的な文章を書ける必要はないと思います。
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では、どうすればいいのでしょう?
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親がすべきことは、干渉しないこと。
子どもを信じて一歩引いて見守ること。
「あなたは全部わかっていると思うから、自分で考えてね」
というアドバイスをしておけば、
子どもは自分の頭で考え、変わりだすのです。
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著者はこう言っていますが、それが難しいのは、
いまだに私自身が実感していることです。
あと二つのエピソードをメモしています。
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中学生で1年生、2年生の時は、
ずっとゲーム漬けで昼夜逆転気味になり、不登校をくり返して、
「高校なんてどうせいけない」と自暴自棄になっていたのに、
3年生になって突然変わった子がいました。
なぜかというと、「ゲームはダメ」とかたくなに否定していたお母さんが、
その子の趣味と理解して、見守るようになったから。
すると彼は、
「ゲームは好きだしやりたいけど、高校に行かなくちゃと思ったんだ」
と言って、英語塾に行き始めたのです。
将来の夢が明確にできたことから、
直近の対応策として英語塾に通わなければと自ら行動を開始し、
それがきっかけで生活リズムを立て直し、受験に臨むことになりました。
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たぶん彼は、
中学生として世間的にやらねばならないことから逃避していたのではなく、
自分の好きにのめり込んでいたのだと思います。
後ろ向きではなく、前向きだったから、切り替えができたのでしょう。
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ある不登校だった高校生が、こんなことを言っていました。
「私、学校に行っていない時期は、友だちと毎晩グループ通話で話をするのが、
一番楽しくてやめられなかったんです。
でも、寝る直前まで大騒ぎしてしゃべっていると、
そのあと興奮しちゃって寝付けないことに気づいたんです。
そこで友だちと相談して、通話は8時までにしようってことにしました。
それで、2時間クールダウンして10時に寝るようにしたら、
ぐっすり眠れるようになって、今は毎日学校に行けています」と。
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彼女もまた、友だちとのおしゃべりに、とっても前向きだったのです。
学校に行けないといっても、それは、いじめとか、
友だちや先生との関係性の問題ではなかったようです。
そういう場合は、自分で切り替えができるんですね。
そこで、親から正論で攻め続けられていたとしたら、
そうはいかなかったのかもしれません。
家庭で、親がしっかり子どもを見て、個性を理解し、信じて待つこと、
これこそが一番難しいと思えることですが、
結局それが、一番大事なことだと言えるでしょう。
ゲーム三昧の子のお母さんのように、
親がどこかで気がつくことができるかどうか、
変わることができるかどうか、そこにかかっているのかもしれません。
いずれにしても、子どもが「好き」を持っているかどうか、
それをすることが「楽しい」と思えるかどうか、
親野側からすれば、そんな子育てができるかどうか、
そこにかかっているとも言えます。

写真に意味はありませんが、
リンクしてシェアしたときに、写真があった方が見栄えがいいので、
手元にあった写真を適当に貼っています。