【学びの時間】自立するには

「自立とは」については、以前にも書いています。

自立とは - Sol Cafe 『幸せの栖(すみか)』 (hatenablog.com)

 

今回、菅原裕子著『10代の子どもの心のコーチング』に続いて、

同じ著者の『子どもの心のコーチング』を読んで、

そこに書かれていることの理解を深める意味で、

「自立するには」を考えてみることにしました。

 

著者の自立の定義は、

  • 自立とは、他人をあてにしなくても、自分の力で生きられること。

これだけではなく、

  • 自分ではできないときに、他人に援助を求める能力。

となっています。

 

何でもかんでも自力でやれることではなくて、

自分にできないことは素直に認め、

支援を求める知恵と勇気があるということでもあるのですね。

 

では、子どもが自立するためには、しつけが必要でしょうか?

 

著者は、しつけについては、こういわれています。

  • しつけは、子ども他自立して生きることができるよう、基本的な生活習慣や社会的マナーをオタや子どもに伝える行為。

さらに、

  • しつけはまず、親が「子どもを幸せにする基本的な性あk津習慣や社会的マナー」がなんであるかを定義することから始まる。

ともいわれています。

 

しつけとは、決して叱ることではないんです。

まして、親の感情は都合で怒ってはいけません。

さらに、大事なことは、

  • 親が子育てに満足しているかどうかではなく、子どもが日々の生活をどう感じているか

なのです。

 

親は、決して子どもの自立を妨げるようなことをしてはいけません。

でも、つい、そんなことをしてしまうのが人間としての親だと思います。

それは、大人が「親」になり切れていないということのようです。

 

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子どもの生きる力を育てるためには、子どもの成長に従って、

親は「保護者」から「親」へと成長しなければなりません。

保護者は、「できない」子どもを完全保護しました。

しかし、親は違う役割が用意されています。

親の役割は、「できる子」どもに対する援助です。

「できない」子であれば、親は手を出してあげる必要がありますが、

「できる」子であれば、本人がやるのを見守ればいいのです。

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親自身が成長・発達し、子どもを見守ることができれは、

子どもは見ずから成長、自立していくでしょう。

それは、親は子どものコーチになるということです。

そのためには、この3つが大事です。

  1. 子どもができることを知っている。
  2. 子ども自身がもっとよくなりたいと思っていることを知っている。
  3. 子どもが望んでいることが起きるまで待ち、必要なサポートは何でもしようとする柔軟性がある。

 

「親」という字は、木の上に立って見ると書きますね。

子どもを信じることができる、そして待つことができる人ともいえるでしょう。

それができるということが、親自身が自立することといえそうです。

 

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写真には、特に意味はありませんが、

リンクしてシェアしたときに、写真があった方が見栄えがいいので、

散歩中に撮ったものを適当に貼っています。