【学びの時間】選択できるということ④ 罪悪感

菅原裕子著『10代の子どもの心のコーチング』

次に出てくたのは、この言葉だった。

  • 今の子育ては罪悪感にあふれています。
  • 罪悪感にとらわれている親は、子どもと自分を分離できず、問題を大きくしてしまいます。

 

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現代は、生き方が多様にあり、どう生きるも自由で、

その選択がすべて私たちにまかされている時代だといいました。

そんな時代であることを感じ取っている親たちは、

自分の子どもたちが少しでもいい人生を選べるように、

少しでも「いいところ」に行けるようにと、

無意識に自分や子どもを追い立てます。

「いいところ」の一番わかりやすい基準が成績のよさ、偏差値だったりします。

時にはそれが、スポーツやほかのことにおきかわることもあります。

そして、思い通りのことが起こらないと、

子どもの努力が足りないからだと、自分を責めます。

子どもをそのように育てられていないことに、罪悪感を抱え込むのです。

罪悪感を抱いていると、子どもを責めるだけではありません。

時には、つい申し訳ないという気持ちから、必要以上に子どもにかまいます。

物を与えたり、甘やかしたり、機嫌をとったり、

これらすべては子どもの自立を妨げることはあっても、

それを促すことはできません。

大人の抱く罪悪感は、子どもの自立には何の役にも立たないのです。

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何かうまくいってないことがあったら、今やっていることをやめて、

罪悪感を手放し、どうなれば最高といえるかをイメージしてください。

そして、その最高と言える状態に向かって自分に何ができるのか、

子どもをどう援助できるのかを考えてみてください。

まずは、小さな一歩からです。

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「思い通りのことが起こらないと、

子どもの努力が足りないからだと、自分を責めます。」

これ、なんとも矛盾していると感じる。

それは、自分や子どもを追い立てるからなんだろうけど、

「無意識」にやっていることというのが、ちょっと厄介である。

 

学校に行くか行かないかであれば、「行く」「行かない」を選択できる。

しかし、どう子育てするかというのは、答えのない問いであるので、

何をどう選択できるかがわからない。

選択肢がないので、今やっていることをやめられなくて、

それを続けてしまうということになる。

 

 

子どもを何とかしようとする前に、

自分は大丈夫かということを考えることができないと、

「選択肢」は見えてこない。

 

「子どもの努力が足りない」のであれば、自分を責めるにつなげないで、

もっと俯瞰的にみることができるかにかかっている。

あるいは、子どもの立場になって考えられるかにかかっている。

その問題を子どもの問題としてとらえることができれば、

「選択肢」は見えてくるのではないだろうか?

 

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写真には、特に意味はありませんが、

リンクしてシェアしたときに、写真があった方が見栄えがいいので、

散歩中に撮ったものを適当に貼っています。