菅原裕子著『10代の子どもの心のコーチング』からも、
これまで学んだことと同じく、
子どもの問題は親の問題であるということを学んでいる。
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人は幼い頃、自分のものの見方しかわかりません。
自分の視点しかもっていないところから、人は発達していきます。
ですから、幼い頃は、相手がどう思うかなど意に介さずに行動します。
成長にともない、私たちは、別の視点があることを学びます。
見方も考えも感じ方も、さまざまにあるということがわかるのです。
そして、最終的には、相手の視点に立って物事を見る
というところまで自分を高めるということができます。
自分とは異質なものを受け入れる、ということです。
このことがわからずに悩む親たちに多く出会います。
大人になっていても、相手には相手の視点があるということを
わかろうとしないのです。
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これ、おっしゃる通りだが、
世界一有名だった元アメリカ大統領をはじめ、えらくなればなるほど、
自分の視点しかないと思っている大人が多いように思えるのはなぜだろう。
「成長にともない、私たちは、別の視点があることを学びます」
こういうことを素直に学ぶことができるのは、本当にステキなことだけど、
なかなかそうはないっていないように思える。
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子どもに異質なものをの受け入れることを教える第一歩は、
まず親が異質なものを受け入れることから始まります。
異質なものを受け入れるというのは、
①自分と相手は考え方や感じ方が違っている
②相手の考え方、感じ方に基づけば、相手の行動は理解できる
ということです。
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海外に住み仕事をした経験から感じていることがある。
私が感じているのは、
日本では、事と人、意見と人格が混同されがちであるということ。
- 「みんな仲良く」というしつけの影響ではないだろうか。
- 「KY」という言葉に象徴される日本独特の習性も関係しているのだろうか。
- 予定調和、忖度に、満足感はあるのだろうか。
- いじめの中で出てくる「きもい」というのは、どういう感情なのだろうか。
そして、コロナ感染は自業自得と考えている人が、
日本にはとても多いということが伝えられている。
私は、働きやすい会社に恵まれたことにいまでも感謝しているが、
それでも、なにがしかの居心地の悪さをずっと感じてきたのも確かである。
欧米では、それはないとは言えないけれど、
私が働いてきた環境の中で感じるのは、
日本では、ディベートどころか、本当の議論はできないということ。
違う意見を言うと、「あいつはだめだ」となってしまう。
議論ではなく、人格否定、個人攻撃になってしまう。
物事を話し合い決めていくときに、理性的より感情的になってしまう。
日本の会社で参加した会議には、筋書と落としどころがあった。
ある意味儀式だった。
私は意見を言う方だったが、そこでどんな意見を出しても結論は揺るがない。
言っても聞いてもらえないし、議事録にも残らない。
自分の意見を主張し続けると、疎んじられる。
さらに言えば、長い会社人生を通して、ほめられたことはほとんどない。
やって当たり前、できないと責められる。
しかし、海外でやっていると、
小さなことでも相手をたたえるということが、頻繁に行われる。
会議は議論して決める場であって、最初から結論の思惑があるわけではない。
誰もが意見をはっきり述べる。
喧嘩のようにも見える意見の応酬はあるが、
お互いの意見を尊重し、相手の方がより妥当だと思えば、潔くそれを認める。
議論に負けても、相手の人格を否定することはない。
海外の現地法人で働くほうが、役職上上位になるということもあるので、
単純に日本における仕事とは比較はできないが、
私個人的には、香港、ドイツ、カナダの海外駐在の経験を通して、
海外で仕事をするほうが、楽しかったしやりがいがあったと思っている。
ただし、これは、ごく一部のことかもしれない。
行き過ぎた競争による過度のストレスや格差の広がりによって、
異質なものを許容できない心理状態になっているのは、
否定できない世界的な状況だとも感じている。
つい、ちょっと力が入ってしまったが、話を「選択」に戻すと、
私の経験上、日本では、
個人個人の「選択」の自治権が軽んじられていると思えるのである。
それは残念なことだが、一方、そこに悪意があるわけではないとも感じている。
私がかつてそうだったように、多くの人が焦っている、生き急いでいる。
一度立ち止まって、自分を見つめる時間を持つことが大事ではないだろうか。
写真には、特に意味はありませんが、
リンクしてシェアしたときに、写真があった方が見栄えがいいので、
散歩中に撮ったものを適当に貼っています。