人は血管とともに老いる ⑤

9/30放映の「NHKスペシャル 人体 神秘の巨大ネットワーク」を観ました。
本来書くつもりのなかったこれを、この映像を観て書く羽目になりました。

 

人体の素晴らしいしくみが目の当たりに見えます。

そして、素晴らしい医療の進化があります。

 

ここでも、一人の血管の総延長は、地球2周半といわれていました。

血管の重要性も語られています。

 

8回シリーズなので、これからどんなことが語られるのか楽しみです。

そんな期待をよそに、プロローグのような1日目の映像で、やはりなと思ったことがあります。

 

2人に1人が癌になり、3人に1人が癌で亡くなるということが言われています。そこで注目されているのが、癌の早期発見です。このようなことができるようになった医療の進化は、すごいことだと思います。

 

違和感はどこにあるのかというと、2人に1人が癌になることが前提となっていることです。昔はそんなことはなかったのに、なぜ癌になる人が増えているのかについての言及が全くないのです。癌になったらどうするか? そればかりが語られています。

 

癌になった人には、医療が必要です。

それはそれとして、癌になる人が増えたのはなぜなのか? それに触れてほしいと思いました。原因がわからなければ、根本的に癌を治すことはできないと思います。

 

NHKスペシャル「人体の神秘を解き明かす」は番組として、これだけの映像を作り出したすばらしさを感じました。
 
さらにもっと素晴らしい番組ができるとすれば、「未病状態を健康状態にする」ことに真正面から取り組んだ番組ではないかと思います。

 

対処的手法ではなく、本質的な対策が必要、すなわち根本原因を突き止めることが大切。これは、ビジネスの世界ではずっと言われてきたことです。その意味で、医療はなぜ、対処療法なのか? 不思議です。

 

もしそこに切り込めたら、今の経済社会、政治、産業構造を否定することになりかねないと思われます。半端ではない雇用が、その産業に組み込まれているからです。だから、たぶんそれは実現できないでしょう。

 

だからこそ、自分の健康は自分で守る必要があります。

その意味でも、最近、原因療法である統合医療が注目を浴びてきているのは、とってもいいことだと感じています。人は個人レベルでは、そこに気づいていて意識が変わり始めているのでしょう。

 

みんなが病気を治すことができるように、それは私にはできないことですが、みんなが健康になるため、すなわちビューティフルライフを生きることに貢献することはできるのではないかと思っています。