『不登校のあの子に起きていること』(高坂康雅著 ちくまプリマー新書)
から、今回が最後の学びとなります。
学校の先生に、不登校への支援を求めるのは困難です。
前回、知人に聞いた話を書きましたが、不登校の子どもの事情は複雑です。
学校に来ている子どもたちの対応や、その他もろもろの事情で、
特定の個人に使える先生の時間は限られていると思います。
「学校は何もしてくれない」「いまの学校や先生はダメだからだ」
という保護者の声があるようです。
しかし、それは酷ではないでしょうか。
- 学校の先生は不登校予防の専門家でも、不登校支援の専門家でもない。
- 日本では学校の先生にさまざまな仕事が押しつけれらている。
- 根本に返って先生の専門性を考えてみると、学校の先生は、「毎日学校に来て、授業中は集中して、先生の指示のもと、集団で授業を受けることができる子どもに対して、勉強を教える専門家」なのである。
- 学校の先生になるためには、大学で必要な科目を履修する必要がある。
- その科目には、「教師とは何か」を考える科目や、国語や算数・数学のような各教科に関する知識を得る科目、授業の仕方・考え方に関する科目などがある。
- 教育実習もこれらの科目の一つ。
- つまり、子どもにどのように指導するか、授業を行うかなどに関する科目は多くあるが、不登校の子どもへの対応などについては、ほとんど学ぶ機会がない。
- ちなみに発達障害やいじめの対応などについてもほとんど学ばない。
- それは、教師とは、まずもって「授業を行う専門家」であるという前提があるから。
昨日、川崎市の小学校のドリームマップ授業に行ってきました。
1クラス30人ほどの児童数ですが、
それぞれ違う家庭的背景や発達状況、能力も違う子どもたち、
その子たちを同じように導いていくことなんて、
できようもないよなと思います。
そこには不登校の子もいますが、
来ている子たちへの対応は半端ではないのです。
現場に行けば、それはよくわかります。
こんな状況の中で自治体がしていることは、「教育支援センター」の設置。
これは、各自治体の教育委員会が、学校とは別に設置しているもので、
不登校の子どもたちを支援する施設。
かつては、「適応指導教室」と呼ばれていた。
ネットで調べてみると、その対応は十分ではないことがわかります。
教育支援センター(適応指導教室)はどんな場所?文部科学省の情報をもとに解説! - 不登校こころの相談室
私の住む昭島市には、小学生用と中学生用が一か所ずつあるようです。
最後に、不登校の子どもたちのその後について記載します。
<文科省 2011年 不登校の子どもの追跡調査>
2006年度に中学3年で不登校出会った子どもに対して、
その後の進路などについて調査したもの
81.4% 中学校卒業時に就職せずに高校に進学した
4.2% 就職して働きながら高校等にも進学した
8.4% 高校等に進学もせず、就職もしなかった
調査当事の高等学校等進学率は、通信制高校も含めて97.7%
<練馬区教育委員会の2021年の調査>
中学校3年時点で不登校だったことものうち、
全日制高校、定時制高校(チャレンジスクール含む)、
通信制高校(通信制サポート校含む)、特別支援学校高等部、
その他の学校に進学した者は、合計で95.8%にのぼる。
この本、普段接していない深い部分を教えてくれました。
みんなと同じにできない人には、とてもつらい社会です。
それは、変わっていかなければならない社会でもあります。
自然の摂理として、そういう方向に展開していくあh図なんです。
そのために、一隅を照らす朴念仁が必要なのかもしれません。
【感じる時間】「死ぬまで成長を続ける一隅を照らす朴念仁」というありかた - Sol Cafe 『幸せの栖(すみか)』

写真に意味はありませんが、
リンクしてシェアしたときに、写真があった方が見栄えがいいので、
手元にあった写真を適当に貼っています。