『不登校のあの子に起きていること』(高坂康雅著 ちくまプリマー新書)
から、引き続き学びます。
スクールカウンセラーには、
公認心理師(国家資格)や臨床心理士(民間資格)があり、
子どもや親の心理支援を行ったり、先生との情報共有、
コンサルテーション(先生への助言)を行う。
- スクールカウンセラーは、現在すべての公立小・中学校に配置されている。
- 配置の頻度は地域によって異なり、週に2~3回いる学校もあれば、月に数回程度しかいない地域もある。
- 1日ずっといるわけではなく、4~6時間程度。
- 不登校になって、スクールカウンセラーの予約が取れたのは数か月後ということも珍しくない。
- 不登校の子どもや親の支援も、スクールカウンセラーに求められている仕事の一つであることは間違いない。
これだとなんだか中途半端で役に立つのかなと思えます。
「支援」についての認識がカウンセラーと親にはずれがある。
- 「スクールカウンセラーとは2~3回面談したけれど、役に立たないから、もう面談はしていません」
- 「どうしたらよいかを知りたいのに、具体的なアドバイスはもらえない」
- 「知りたい情報を持っていない」
- 子どもが不登校になりたての場合、親はスクールカウンセラーに「ずばりこうやったら、子どもが学校に行くようになるか?」を尋ねたりする。
- しかし、スクールカウンセラーとしては、学校に戻すことよりも、学校に行かない時間をどう過ごすかを考える場合もある。
- そうなると、双方が考えているゴールが異なるので、どんなアドバイスをもらっても、親にとっては役に立たないと思えてしまう。
そもそも、スクールカウンセラーの仕事とは。
- スクールカウンセラーは、心理の専門家として、こども本人や親の話を聞き、子どもの状態を把握する。
- また学校の先生からも情報を得て、その一致、不一致も確認する。
- 客観的な事実と主観的な印象などを総合して、子どもがどのような状態にあるのかを見立てる(アセスメントする)。
- その見立てをもとに、だれがどのように子どもと関わることが、その子どもにとって有益かを検討し、先生と相談しながら、支援について計画を立てていく。
- 親が子どもに対して行うべきことであれば、親に直接アドバイスがなされることもある。
- 一方、先生が行った方がよいことであれば、スクールカウンセラーは先生に対して助言をし、先生が子どもの対応にあたることになる。
- そうなると、親からすれば、スクールカウンセラーの存在は見えないので、スクールカウンセラーは何もやっていないように見える。
- しかも、このような見立てをするには、1回話を聞いただけでは足りない場合がある。
- 数回にわたって話を聞いたり、病院など関係機関からの情報を集めたりしなければならないこともある。そうなると、当然時間がかかり、すぐに親にアドバイスすることはできない。
スクールカウンセラーの仕事の内容や重みは理解できますが、
全体像やスクールカウンセラーを置く目的は理解していない私は、
この仕組みでは、不登校の親の助けにはならないと思います。
スクールカウンセラーは、
そもそも学校に定期的に行く必要はないように思われます。
スクールカウンセラーとして
時々学校に行っている専門家につなぐ仕組みをつくり、
彼らは、本当に必要なときに、学校に出向いて、親や先生と、
具体的な事例に対応するというやり方のほうが合理的に思えます。
また、学校居づらい場所になったから、
カウンセラーを置きましょうというのも、
その場しのぎの効果の薄い施策だと思います。
以上は、単なる感想です。
今日聞いた話ですが、学校に行けないのは、本人が弱いからではなく、
学校が、あるいはクラスが、
行くにはつらいところだからということもあります。
- クラスに、授業中に寝ている子が複数いる。
- それも、机に突っ伏しているのではなく、カーテンの下で寝ている。
- 先生が20代で、十分な対応ができず、クラスが崩壊状態。
- 学校は、担任制から学年担任制にして、複数の先生が関わるようにした。
- そんな辛い状況でも、何とか担任の先生に慣れてきたところで、その先生とは違う先生がやってきたので、学校に行けなくなった。
こんなケースの場合は、スクールカウンセラーでは解決できないでしょう。
親は、フリースクールをいくつも当たりますが、
なかなか合うところがありません。
結局、見つけたところは、車で1時間弱かかるところで、
週4日送り迎えし、時間も費用も半端なくかかります。
学校に行けない・行かない子どもの親の負担は、はかり知れません。
国や自治体として、そんな人たちを救う仕組みがないのは、
ほんとうに理不尽な社会です。
対処療法では解決できない問題です。
学校システムの根幹にかかわる部分に、
大ナタを振るわない限り、これから困る人がどんどん増えていくでしょう。

写真に意味はありませんが、
リンクしてシェアしたときに、写真があった方が見栄えがいいので、
手元にあった写真を適当に貼っています。