「幸せ」といえば、前野隆司さんということで、
『幸せのメカニズム』を読み返してみました。
前野さんは、「幸せって、なんだと思いますか?」と問うと、
百人百様の答えが返ってくるといわれています。
- 十分なお金があること
- 夢をかなえること
- 好きな人と一緒にいられること
- 楽しいイベントがたくさんあること
- 平穏で何もないこと
- 今を思いきり生きること
- 死ぬ瞬間に、ああ、いい人生だったと思えること
- そもそも人それぞれなので、定義できない
みんな、その通りだよねと思います。
自分にとっての「幸せ」って、いくつあってもいいよね。
前野隆司さんは、「幸せ」には4つの因子があるといわれています。
第一因子: 「やってみよう」因子(自己実現と成長)
第二因子: 「ありがとう」因子(つながりと感謝)
第三因子: 「なとかなる」因子(前向きと楽観)
第四因子: 「あなたらしく」因子(独立とマイペース)
『「生きるスキル」に役立つ脳科学』
この本も読み返してみました。
この本の著者であるヒロさんこと駒野宏人さんは、
幸せをこのように定義されています。
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脳科学な立場にいる私から考えると、
生存に必要な脳内の3つのモジュールが適度に機能しているとき
幸せを感じるように思えます。
すなわち、安心・安全(セロトニン)、ワクワク(ドパミン)、
そして人とのつながり(オキシトシン)が満たされ、
この3つの脳内ホルモンが脳内に産生されているときに、
幸せを感じるということです。
安心・安全は、自分自身の存在が脅かされない
身体的・心理的スペースが確保されていること
(空間的距離や独立性)だけでなく、
将来に対する不安や過去に対しての後悔からも自由であることも含みます。
つまり、自分自身に対して安心でいられるという
自己肯定感とも関係していると思います。
特に、この3つの中でも、つながりは一番上位にあると考えられます。
なぜなら、オキシトシンは、不安を感じる扁桃体の反応をやわらげ、
また、意欲のもとドパミンの賛成を促すからです。
私たちは、集団で生き残るように進化してきました。
したがって、人に共感されたり、貢献すると、
絆ホルモンであるオキシトシンの分泌が促されたりして、
それによって安心や意欲を感じ、幸せ感を感じていきます。
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お二方は、科学的に、それぞれの専門性の立場から、
それぞれの言葉で表現されていますが、
ほぼ同じようなことを言われていると思います。
また、さわとんこと澤登和夫さんは、
人には4+1つの「たい」があるといわれています。
この「たい」が満たされると幸せですね。
私の場合、「幸せ」という問いで、直感的に出てきたのは、コップの水です。
コップの上のほうの水のないところを見ると、
あれもない、これもない、不足感、不満足感がわいてきます。
一方、入っている水のほうを見ると、
あれもある、これもあるよね、満たされ感、幸せ感が出てきます。
それは、当たり前なものは何もない、
今あるものは、ありがたいもの、感謝につながります。
『1/4の奇跡』『へそ道』の入江富美子さんは、
「感謝はするものではなく、感謝したくなるもの」
と言われています。
また、感謝はするものではなく、あふれ出てくるものともいわれています。
「幸せ」は「感謝」ともいえますし、
「感謝」は「幸せ」の源ともいえるでしょう。
「ありがとう」と言ったり、感謝の気持ちを持つと、
愛情ホルモンである「オキシトシン」が出るようです。
幸せホルモン「オキシトシン」で仕事のイライラを改善する5つの方法 | リクナビNEXTジャーナル (rikunabi.com)
私は、ヒロさんから薦められて、この本も持っています。
『自律神経を整えてストレスをなくす オキシトシン健康法』(高橋徳)
今度はこちらを読んでみます。
私はまた、昨日、小さいながらもいろいろとうまくいかないことがあり、
イライラ、バタバタ感がありましたが、
こんな切り絵に集中して気がつくと、気持ちが落ち着いていました。
これもまた、「幸せ」でしょう。