そこ、ここでよく見かけるアオキ。
春先に、なんともかわいい新芽が吹くアオキ。
今年は、ちょっと早い感じだ。
やがて、その先に可憐な花が咲き、
なんともかわいらしい黄緑色の葉っぱが芽生えてくる。
これからしばらくのあいだ、眼を和ませてくれるアオキ、
とっても、あいらしい。
アオキには、雄株と雌株がある。
その二つ、どう見分けたらいいんだろう?
マンションの中庭に、アオキが植えられている。
その小さな新芽に、ナナホシテントウが休んでいた。
ナナホシテントウは、何を食べるのだろうか?
幼虫も成虫もアブラムシを食べるようだ。
アブラムシ、また見かけないよね。
このナナホシテントウは、
きっとお腹をすかせているに違いない。
アブラムシを求めてさまよったあげくに、疲れ果て、
アオキの新芽で、ひとときの休息を楽しんでいるのかもね。
ナナホシテントウのいる新芽はまだ小さい。
雄株なのか雌株なのか、私にはわからない。
他の株では、すでに枝分かれしているものもあるし、
いま殻を破ろうとしているものもある。
大きくなる速さは、みんな違う。
それぞれの形も、みんな違う。
でもね、みんなアオキなんだよ。
アオキの新芽とナナホシテントウは、
いま、何かお話ししているように見える。
ナナホシテントウは、言う。
「飛びすぎて疲れちゃった。お腹がすいたよ。」
アオキの新芽は、答える。
「ゆっくり休んでね。アブラムシはまだ見かけないね。」
「ボクはまだ生まれたばかり。
もうグーンと大きくなった友だちもいるのに、
ボクは、まだちっちゃい。
それに、ボク、ボクって言ってるけど、ほんとうは、
まだ、男なのか女の子なのか、よくわからないんだよ。」
この会話、どう続くのだろう?
アオキの新芽が大きくなってから、
また、このナナホシテントウと再開したら、
どんな会話になるのだろう?