【Solの徒然詩集】〈5〉アオキの新芽とナナホシテントウ

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そこ、ここでよく見かけるアオキ。

春先に、なんともかわいい新芽が吹くアオキ。

今年は、ちょっと早い感じだ。

 

やがて、その先に可憐な花が咲き、

なんともかわいらしい黄緑色の葉っぱが芽生えてくる。

これからしばらくのあいだ、眼を和ませてくれるアオキ、

とっても、あいらしい。

 

アオキには、雄株と雌株がある。

その二つ、どう見分けたらいいんだろう?

 

マンションの中庭に、アオキが植えられている。

その小さな新芽に、ナナホシテントウが休んでいた。

 

ナナホシテントウは、何を食べるのだろうか?

幼虫も成虫もアブラムシを食べるようだ。

 

アブラムシ、また見かけないよね。

このナナホシテントウは、

きっとお腹をすかせているに違いない。

アブラムシを求めてさまよったあげくに、疲れ果て、

アオキの新芽で、ひとときの休息を楽しんでいるのかもね。

 

ナナホシテントウのいる新芽はまだ小さい。

雄株なのか雌株なのか、私にはわからない。

他の株では、すでに枝分かれしているものもあるし、

いま殻を破ろうとしているものもある。

大きくなる速さは、みんな違う。

それぞれの形も、みんな違う。

でもね、みんなアオキなんだよ。

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アオキの新芽とナナホシテントウは、

いま、何かお話ししているように見える。

 

ナナホシテントウは、言う。

「飛びすぎて疲れちゃった。お腹がすいたよ。」

 

アオキの新芽は、答える。

「ゆっくり休んでね。アブラムシはまだ見かけないね。」

「ボクはまだ生まれたばかり。

 もうグーンと大きくなった友だちもいるのに、

 ボクは、まだちっちゃい。

 それに、ボク、ボクって言ってるけど、ほんとうは、

 まだ、男なのか女の子なのか、よくわからないんだよ。」

 

この会話、どう続くのだろう?

アオキの新芽が大きくなってから、

また、このナナホシテントウと再開したら、

どんな会話になるのだろう?