引き続き『未来教室』石坂典子著から引用します。
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ある日、友だちの家へ遊びに行ったときのことです。
友だちの家は、大きくて立派な家でした。
友だちのお母さんが小さな声で
「ああいう所の子と遊んじゃだめよ」
といっているのが聞こえてしまったのです。
わたしは、なんとなくバカにされたような気持になりました。
そのうち、口の悪い男の子たちから
「ゴミ屋の娘!」とからかわれるようになりました。
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父と娘の会話
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「どうしてこの会社をはじめたの?」
「結婚してお前が生まれて、地に足がついた仕事がしたくて、
ダンプを買ったんだよ。
ダンプにゴミを積んで、毎日お台場の埋め立て地へ捨てに行った。
でも、ゴミのなかには、まだ使えそうなものがいっぱいあったんだよ。
もったいないって、そう思ったよ」
「こんなことがいつまでも続いていいわけない。
ゴミを捨てる時代は終わらせないと、
これからはリサイクルの時代だって思ったんだ」
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そこから生まれた思いは、今も生きています。
https://ishizaka-group.co.jp/company/message/
そして、形をもって、大きく展開されています。
これは、石坂産業のダイジェスト版会社案内のパンフレットです。
表紙を開けると、そこは本業の内容。
「100年先を見すえて、技術を貫く」
未来を見すえて、いまに向き合っています。
真ん中の見開きは、三富今昔村。
「五感で学ぶ、サステナブルフィールド」
もはやゴミ屋、リサイクル業者ではなく、
小さいながらも、想いは地球環境まで広がっています。
次のページは、「地域からグローバルまで、広がる様々な活動」。
石坂産業一社にとどまらず、その想いに賛同する人たちの活動が広がっています。
クリキンディが、どんどん増えています。
こんなパンフレットは見たことがありません。
美辞麗句が並んでいるのが多くの会社案内ですが、
実態はどうなっているのか?がいくつもつきます。
しかし、このパンフレットには、強く熱い想いが満載、
そして、実際にやっていることが多く書かれていて、
読む人が「本当にいい会社だな」と思えるのです。
現地に行けば、もっとよくわかります。
つづく