<本当にいい会社があった> ⑨ 石坂産業での学び(4) 石坂好男 ゴミ屋への想い

引き続き『未来教室』石坂典子著から引用します。

 

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ある日、友だちの家へ遊びに行ったときのことです。

友だちの家は、大きくて立派な家でした。

友だちのお母さんが小さな声で

「ああいう所の子と遊んじゃだめよ」

といっているのが聞こえてしまったのです。

わたしは、なんとなくバカにされたような気持になりました。

そのうち、口の悪い男の子たちから

「ゴミ屋の娘!」とからかわれるようになりました。

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父と娘の会話

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「どうしてこの会社をはじめたの?」

 

「結婚してお前が生まれて、地に足がついた仕事がしたくて、

ダンプを買ったんだよ。

ダンプにゴミを積んで、毎日お台場の埋め立て地へ捨てに行った。

でも、ゴミのなかには、まだ使えそうなものがいっぱいあったんだよ。

もったいないって、そう思ったよ」

「こんなことがいつまでも続いていいわけない。

ゴミを捨てる時代は終わらせないと、

これからはリサイクルの時代だって思ったんだ」

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そこから生まれた思いは、今も生きています。

https://ishizaka-group.co.jp/company/message/

 

そして、形をもって、大きく展開されています。

これは、石坂産業のダイジェスト版会社案内のパンフレットです。

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表紙を開けると、そこは本業の内容。

「100年先を見すえて、技術を貫く」

未来を見すえて、いまに向き合っています。

 

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真ん中の見開きは、三富今昔村。

「五感で学ぶ、サステナブルフィールド」

もはやゴミ屋、リサイクル業者ではなく、

小さいながらも、想いは地球環境まで広がっています。

 

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次のページは、「地域からグローバルまで、広がる様々な活動」。

石坂産業一社にとどまらず、その想いに賛同する人たちの活動が広がっています。

 

クリキンディが、どんどん増えています。

 

こんなパンフレットは見たことがありません。

美辞麗句が並んでいるのが多くの会社案内ですが、

実態はどうなっているのか?がいくつもつきます。

 

しかし、このパンフレットには、強く熱い想いが満載、

そして、実際にやっていることが多く書かれていて、

読む人が「本当にいい会社だな」と思えるのです。

現地に行けば、もっとよくわかります。

 

つづく