学童保育の子どもたちは、みんな違っている。
この写真は、自分で絵を描いたり、工作もあまりしない子が描いた写し絵。
絵本にトレーシングペーパーを重ねて、鉛筆で写した。
絵も工作も関心がなさそうに見えるけど、写すことはやる。
その様子を見守っている人(この学童の施設長)がいて、
トレーシングペーパーも買い増し、今日、さらに写し絵を促した。
するとその子は長い時間集中して、お母さんが迎えに来るまで描いていた。
まだ未完成だけど、こんなに微細な絵を描いていた。
今日そんなことに、驚きと喜びを感じた。
これからも、どんどん写し絵をやってほしい。
ちなみにこの本は、私が借りてきた、迷路の絵本。
今日は、朝9時から午後7時まで学童保育にいた。
特支に通う2年生の子の学校の代休の日だったから。
午前中は彼ひとりと、施設長と私の3人。
彼も工作大好き。
昨年もつくったゲゲゲの鬼太郎を創りたいという彼の想いを、
施設長が支援して、すごいものが出来上がった。
- 鉢巻き状にして黒い毛糸をつけた片目が隠れる髪の毛
- 紙袋を切って、黒と黄色に塗り分けたちゃんちゃんこ
- 段ボールを切って作った下駄(草履)
彼は、鬼太郎になり切っていた。
そのちゃんちゃんこにつけた紐。
それが結べなくて、最初はかんしゃくを起こしていた。
それが、何度も何度もやって、
帰るころには、チョウチョ結びができるようになっていた。
午前中は、私の出番はなさそうだと思ったので、
鬼太郎はおまかせして、ひたすら、自分の工作に集中できた。
お弁当を食べていたとき、彼が、虹だと言った。
朝早く雨が降った日だったが、
9時ごろにはお日さまが出てきて、いい天気になっていた。
日光が当たって、窓に貼っていた貼り絵が輝いていた。
カラー画用紙の冊子の表紙の裏紙を使っていたので、
裏の虹のような模様が映えていた。
子どもが(主に2人)、昆虫などの切り紙をして、切り取った後の紙が残る。
それを捨てるのは忍びないので、適当に切って紙に貼ると、
結構面白いものができるのである。
子どもたちは、微妙に成長していく。
子どもたちがやりたいこと、集中できることを支援していくことで、
子どもたちは成長していくんだな、そんなことを今日も感じることができた。
そんな私も、みんなでバーべの森へ行ってとってきたどんぐり、
その後、自分でもとり、ほかの人やその知り合いが集めてくれた、
どんぐりや松ぼっくりをどうしたらいいかを考えて、
思いつくままの工作をしてきた。
土曜日に作ったのがトナカイとサンタクロース。
それにさらに加えて、午前中の自分の時間を使って、いろいろ追加していった。
まだまだ途中だけど、その場その場で、考えては作り,創っては考えている。
今日はとりあえずここまで。
このなかに一つ、特支の子が作ったものがある。
どんぐりと楊枝の尻尾をもってきて、つけたいというので、
接着剤で松ぼっくりにつけた。
「これだけなの?」っていうと、「あっ、忘れてた」と言って、
目と口をつけてきたのが、面白い。
紙に書いて切ってノリで貼っている。
すぐに、こんないろんな発想をして、
おもしろいものを作っていくことができる子どもってすごい!