王様のメガネ ⇒ ♡マークのメガネ

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『育自のための小さな魔法』のファシリテーターになって1年数か月が過ぎましたが、やっと昨日、ファシリテーターの実践デビューができました@江東区「2018男女共同参画フォーラム」。

二の足を踏んでいたというより、やるきっかけがつかめなかったというのが、遅くなった理由です。今回、おまつさんから「一緒にやりましょう」と声掛けをいただいたことで、申し込みのときから関わり、実現できたことに感謝です。

コ―ファシリのパートナーのおまつさんはじめ、ひとみちゃん、モニカ、Jさんの温かいサポート、参加いただいたみなさんの参加意識に感謝です。

 

おかげさまで、これからにつながるスタートを切ることができました。

これからをさらに豊かにするために、今日午前中に振り返りをしてみました。ちょっと長いですが、大切なことなので、しっかり書いてみました。(以下常体表記)

 

開始時間の10時頃には雨が降っていて、10時の時点では、参加申し込み16人に対して、その場におられたのはわずかに5人程度。8-9人になって5分遅れでスタート。途中で2-3名が到着して、参加者数は11名。5名の方が参加できなかったのが残念。

 

おまつさんが、育自の魔法の成り立ちを説明中に、突然、マイク音が響いた。

隣の第1・2研修室をつないで使っている主催者がマイクを使い始め、それが我々の第3研修室にも響き渡った。モニカがすぐに動いて、AV機材のスイッチを切ってくれたおかげで、すぐに再開できた。

そんなアクシデントや、遅れてこられる人の対応などもあって、なんとなく落ち着かない状態で始まったので、当初はどうなることかと思われた。

しかし、だんだん落ち着いてきて、タイムマネジメントもしっかりできたので、想定の時間割通り、最後にアンケートを書いていただく時間もとることができた。

 

結果的に、

  • 終わったころには、意図合わせ通り、外ではお日さまが顔を出していた。
  • タイムラインでは、感極まって涙ぐむ人もおられた。
  • 参加された方々も、最初の緊張した面持ちとは違って、いい意味で表情が緩み、そしてきらきらとする明るい表情で、会場を後にされた。

そんないい時間となった。

  • アンケートや、ボードに貼られた「このワークショップを一言で表現すると?」の付箋のコメントも、とてもステキだった。
  • ワークが終わって1分間の内省のあと、円座で一人ひとりが語った一言が印象的だった。とても充実した感覚、一人ひとりの中で何かが起こっていると感じられたのが、うれしかった。

ということで、今回の「育自の魔法 Part1」は、とってもうまくいったと思う。

そして、自分個人的にも、印象深いファシリテーターデビューができたと感じている。

 

参加した11人は全員が女性だった。

男性にも参加してほしい。特に、定年退職前後の年齢の人に。

 

ここからは、自分の振り返り。

 

<昨年からやっていたこと>

  • やるつもりはあったので、Part1だけだけれど、スクリプトに沿って、ポイント、ポイントをA4の画用紙に書いていた。育自モデルはB4。もともとの想定が、小グループだった。
  • シナリオを一つ一つ覚えるのは大変なので、こうして書いておいて紙芝居的にすれば、楽だなっと思っていた。

<事前にやったこと>

  • 自分のパートだけでなく、おまつさんのパートも含めて、一通り最初から最後までスクリプトを追って行った。そのときA4の画用紙が役に立った。
  • しっかり、自分のエピソードを組み立てた。

<大事にしたこと>

  • まず、SOLの育自のファシリテーションとは何か?を考えた。自分の人生が背景にあるSOLならではのファシリテーション。そのために、自分のエピソード、自分の言葉で語ることを大事にしようと思った。
  • 「何をやるか?」「どうやってやるか?」よりも、「なぜやるのか?」「どんな場にしたいのか?」を一番に考えた。

<なぜやるのか? どんな場にしたいのか?>

  • 育自モデルが、SOLの想いと一致しているから。
  • 自分らしくあることが難しいと感じている人が、たくさんいるから。
  • 否定しない、決めつけない、しっかり受け止める。
  • 自分を認め、相手を認める。
  • 安心安全な場となる。
  • 参加してくれた人が、自分をしっかり出す。
  • いまの自分でいいんだという気持ちになり、他人の見方も変わる。
  • 今日からの新たな行動のきっかけとなる。
  • そして、Part2/3にも参加したくなる。

<直前にやったこと>

  • 朝、電車の中で、自分のパートをイメージして、最終確認した。
  • そして、一通りやって手放した。あとは、大きな何かに委ねようと。
  • 会場についてからは、意図合わせや物理的な準備に専念した。

<SOL個人の今の感覚>

  • ファシリテーション塾を6期連続して継続してきて、現在の第13期からは、そこを離れている。学んでいるときには、心の片隅のどこかにあった「うまくやろう」という気持ちが、今はほとんどない。
  • ファシリテーションは苦手。自分はファシリテーターではない。どちらかというと、1対1でのカウンセリングや寄り添う方が向いている、と感じていたが、そうでもないかもしれないと、いま思い始めている。

<なぜそうなっているのか?>

  • 「ドリームマップ」のファシリテーターでもあり、昨年11月から6回小中学校に出かけて、サブとはいえ、ドリマ先生として授業をしている。子どもたちは素直。こちらの事情や状況には配慮してくれない。そんな場では、子どもたちのことを思い、関心を持って向き合う、そして寄り添うようにすると、変化が起こってくることを体感してきた。
  • PIECESの「よんなー よんなー」では、トラウマを抱える高校生・大学生の年齢の子たちの伴走をしている。何とかしようと思わない。そこにいて関心を向けて寄り添う。私のせいで、ということではなく、そこで伴走しているみんなの温かく受け止める姿勢が、その子たちに目に見える変化をもたらしている。そんな体感をしている。
  • 幸運にも、おまつさんが持ってきてくれた、王冠のようなメガネとハートのメガネが、SOLのセルフイメージのストーリーにぴったりだった。上記のような体験を通して、自分に気づき、メガネをかけ替えることができるつあるのかな!という感じがしている。(写真は、当日ではなく、前日に自撮りしたもの)
  • なによりも、最近、自分で体感する行動を起こしている。

<より良くするために>

  • 板書は、もともとしないつもりだった。初めてなので、最終的には準備した紙に頼ればいいし、板書をする余裕もなかった。シナリオを前に進めるたにも、時間を節約するためにも、板書はおざなりになってしまった。また、書いてあるものを消すという発想もなかった。ひとみちゃんからのフィードバックにもあるように、前のものは消して板書をしっかりやことで、今やっていることが、目の前の板書にしっかり書かれている状態を作るのが大事。その方がわかりやすい。
  • A4の紙では小さいと思い、前日にB4を作って、セルフイメージのところで使ったが、それでも小さかったようである。ここもまた、板書で書くようにしたい。
  • コー・ファシリだったので、おまつさんのパートはおまつさんに任せようと思い、そのこともあって適切なフォロー(板書)ができなかったと感じている。これもまた、板書にかかわっているので、今回の収穫としては板書の大切さが一番である。
  • コー・ファシリとしては、事前のすり合わせがかなりたんぱくだったと思う。もう少し具体的に、話をしておく必要がある。
  • だんだん早口になり、特に時間を意識するとそうなるので、時間配分をしっかり身に着けて、メリハリがつけられるようにしたい。
  • どうしても、説明して次に進むという一方通行になりやすい。「理解できましたか?」「質問はないですか?」などの問いかけをして、できるだけ一つ一つ確認しながらやるようにしたい。
  • 視線を、全体とひとり一人に向けるということをもっと意識したい。どうしても、右端左端がおろそかになる。
  • それも関係してか、ひとみちゃんが気づいた参加者の一人の反応、それに連れたた周りの動きに気づいていなかった。そのことにフィードバックで気づいた。

 

そうはいっても、今回よくできたと思う。

そんな自分をほめてあげよう。

自分自身も、こうやって育自しないとね。