Sol Cafe 『幸せの栖(すみか)』

「ここいまタウン」への歩み

【学びの時間】「成長の思想」のエピソード

【学びの時間】過去はない、未来もない、あるのは - Sol Cafe 『幸せの栖(すみか)』 (hatenablog.com)

このブログに書いたように、本を図書館にリクエストして読んでみました。

 

この『人生の成功とは何か』(田坂広志著 PHP研究所)

の中で2か所メモしました。

 

その一つが、「勝者の思想」と「達成の思想」の違いです。

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「勝者の思想」とは「競争」が前提となる思想。

「競争」の本質とは

  • 「誰かが勝者になれば、かならず誰かが敗者になる」
  • 「誰かが何かを得れば、かならず誰かが何かを失う」
  • 「誰かが喜びを得れば、かならず誰かが喜びを失う」

多くの人々との間で、「勝者の喜び」という喜びの「奪い合い」をすること。

 

「達成の思想」は「喜びの高め合い」ができる。

多くの人々との間で、互いに励まし合い、支え合い、ともに目標を達成して、

ともに「達成の喜び」を得ることができる。

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前のブログにも書いたように、「競争の思想」を離れ、

「達成の思想」に拠り所を移しても、多くの人は救えないのです。

だから、その先にあるのは、「成長の思想」なのです。

本当にステキな一つのエピソードが紹介されていました。

1990年度のアカデミー賞を受賞した女優の

ウービー・ゴールドバーグのエピソードです。

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彼女があるとき、ニューヨークのアクターズ・スタジオで、

俳優修業をする若者たちから質問を受けました。

「我々は、将来、役者になることを夢見て、

毎日、毎日、厳しい修練を積んでいます。

こうした我々の努力は、いつか報われるでしょうか」

 

この質問に対して、ゴールドバーグは、温かなまなざしで答えました。

「いま、あなたがたは、いつか役者になりたいとの夢を持ち、

素晴らしい仲間とともに、励ましあい、助けあいながら、

毎日、その夢を求め、目を輝かせて生きているのでしょう」

 

その言葉に対して、若者たちはうなずきました。

その言葉たちを優しく見つめながら、ゴールドバーグは、静かに語りました。

「そうであるならば、あなた方の努力は、

すでに報われているのではないですか」

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田坂広志さんによると、「成長の思想」が、

「勝者の思想」と「達成の思想」を包み込み、

さらなる深みへと向かっていく思想である、ということなのです。

 

すなわち、いまを生きる、いや生き切る、なんです。