【味わいことばノート】 91 「良きこと」と「悪しきこと」⇒「すべては導かれている」

田坂広志さんの「風の便り」が不定期に届きます。

最近届いたのは、【「負の想念」をもたないこと】でした。

ここから、2つの文章を、味わいことばノート 91として引用します。

 

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我々は通常の意識の中では、人生というものを、

 「幸運と不運」

 「幸福と不幸」

 「安楽と苦労」

 「順調と困難」

 「成功と失敗」

 「勝利と敗北」

 「達成と挫折」

 「獲得と喪失」

 「健康と病気」

 「安全と事故」

という形で、「良きこと」と「悪しきこと」という二つに分け、

自分の人生で「良きこと」のみが起こることを願い、

「悪しきこと」が起こらないよう願い続けます。

 

しかし、こうした「良きこと」と「悪しきこと」を分離し、

対立的にとらえる「分離・対立の思想」を抱くかぎり、

我々の人生における、怒りや憎しみ、悲しみや嘆き、後悔や自責、

不安や恐怖は、決してなくならないのです。

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「すべては導かれている」という思想は、

「良きこと」と「悪しきこと」という分離がないのです。

なぜなら、「すべては導かれている」という思想には、

「悪しきこと」と思える出来事も、

実は「良きこと」であるとの思想だからです。

 

我々の人生は、大いなる何かに導かれている。

そして、その大いなるなにかは、

我々に素晴らしい人生を送らせようとしている。

それゆえ、我々の人生において起こる不運な出来事や

不幸な出来事と思えることは、

実は、我々に大切なことを教えてくれる出来事であり、

我々を成長させてくれるありがたい出来事である。

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写真に意味はありませんが、

リンクしてシェアしたときに、写真があった方が見栄えがいいので、

散歩中に撮った写真を適当に貼っています。