『田坂広志 人類の未来を語る』光文社を読みました。
勇気をもらえる「未来を予見する」すばらしくステキな本です。
田坂広志さんは、多くの人に希望と勇気を与える本を書き続けておられます。
この本を読んで、たくさんの内容を書き留めました。
私も、3年前に「未来に起こったステキなこと」というのを書きました。
今回それを読み返してみました。
すっかり忘れていたことですが、「これ大事にしていこう」と思いました。
AIの進化は目覚ましいですが、私たち人間は何をするのでしょうか?
どうなっていくのでしょうか?
田坂広志さんは、そこにも光を当てられています。
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AIという技術は、決して、人間を不要にする技術でもなく、
人間を支配下に置く技術でもない。
それは、人間が最も高度な能力を発揮する舞台を支える技術に他ならない。
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AIやロボットと人間は違います。
人間にしかできないことがあります。
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人間だけが発揮できる「6つの力」
- 非言語的コミュニケーション力
- 対人的深層共感力
- 成長マネジメント力
- 心理マネジメント力
- 集合知マネジメント力
- 組織的アイデア実現力
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人間は将来、本来人間としてやるべきことができるようになっていくのです。
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現実には、あまり生きがいを感じられない労働も多く、
労働を「苦役」と感じる人も多くいる。
また、そうした労働が大半となっている職場も、まだ数多くある。
しかし、これからの時代、ロボティクス革命や人工知能革命が、
多くの人々がより働き甲斐のある高度な仕事に取り組める基盤を創っていく。
それは同時に、仕事を通じで社会に貢献し、
社会を変革するという意識を誰もが持てる時代を
切り拓くことが可能であることを意味している。
その時代を切り拓いたとき、初めて我々は、
真の「参加型民主主義」を実現していくことができるのであろう。
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さらに、労働はアートになっていくと言われています。
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第四次産業革命が進み、ロボティクスや人工知能(AI)の技術が普及し、
オンラインや仮想現実(VR)の技術、
ドローンや自動運転の技術などが広がっていくと、
多くの人々が単純な肉体労働から解放され、
定形的な知識労働からも解放されていくだろう。
そして、当然、労働時間も短くなるだろう。
労働に携わる時間が少なくなり、芸術に携わる時間が増えていく。
「労働」というものが「芸術」(アート)に対立するものではなく、
「芸術」(アート)そのものになっていく。
対人的な「労働」が、ある種の「アート」になる背景には、
「その場、その時間、その人ととの出会いにおいて、一度かぎり生まれるもの」
という意味で、「一回性」が重要な意味を持っているものである。
「アート」というものの本質が、
その人にしか創れないものという意味での「個性」であるならば、
我々の「人生」そのものが「アート」に他ならない。
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日本の労働観に含まれる「社会貢献の精神」は、世界的にもユニークです。
「働く」とは、「傍」(はた)を「楽」(らく)にすること。
日本の神話の神様たちは、遊行していたのではなく、働いていました。
生きがいとは⑧ - Sol Cafe 『幸せの栖(すみか)』 (hatenablog.com)
将来、人間の労働は「傍楽」になっていくのではないでしょうか。
「未来に起こったステキなこと」にも、この関連のことを書いています。
<未来に起こったステキなこと> 34
AIの急速な進化によって、
人間がAIに支配される未来への恐怖が蔓延した時代がありました。
しかし、人びとが、何のためにAIの進化は必要なのか?
という問いに真摯に向き合うことで、
人間とAIとの棲み分けが可能となったのです。
人間の豊かな生活とは、人間同士のつながりであり、
自然や宇宙とつながっているという感覚を持って生きることです。
だからいま、人間は豊かな自然に囲まれて、
自分の手の届くコミュニティで活動し、支え合うことで、
生きがいを感じています。
一方、AIは、地球規模で人間の生活に必要な共通作業をこなしています。
特に、IT・AIの進化は、
かつての富偏重だったグローバル化を新たなものに変えました。
いわゆる、コミュニティのグローバルネットワークです。
人びとは、コミュニティで実生活をエンジョイしながら、
地球規模での心のつながりを感じ、
多様な人たちと切磋琢磨して豊かな生活を送っています。
写真に意味はありませんが、
リンクしてシェアしたときに、写真があった方が見栄えがいいので、
散歩中に撮った写真を適当に貼っています。