【学びの時間】予見される未来③ パラダイム転換

『田坂広志 人類の未来を語る』(光文社)から引き続き学びます。


田坂広志さんは、

「十二のパラダイム転換」がこれから起こると言われています。

  1. 「貨幣経済」に対して「善意の経済」が影響力を増していく。そして新たな経済原理が生まれてくる。
  2. 多くの消費者や生活者が、社会の変革とイノベーションのプロセスに参加するようになる。
  3. 「政治」の分野だけでなく、「経済」と「文化」の分野でも、直接民主主義が実現する。
  4. 言葉を使ったコミュニケーションではなく、言葉を使わないイメージ・コミュニケーションが広がっていく。
  5. 「考える」ことを実現する文化と「感じる」ことを大切にする文化が融合していく。
  6. 誰もが自分の中に眠るいくつもの才能を開花できる「ダ・ヴィンチ社会」が到来する。
  7. 誰もが自分の中に隠れている「複数の人格」を表現できる「脱ペルソナ社会」が実現する。
  8. 単一価値の「イデオロギー」の時代から、さまざまな価値観を受容する「コスモロジー」の時代に向かっていく。
  9. 排他的な「一神教」の時代から、さまざまな宗教の共生する「新たな多神教」の時代が始まる。
  10. 「機械論的世界観」に基づく科学ではなく、「生命論的世界観」に基づく科学が主流になっていく。
  11. 現代文明に「科学技術」と古い文明の「生命論的な叡智」の融合が起こる。
  12. 東洋文明と西洋文明が互いに学び合い、21世紀の「新しい文明」が生まれてくる。

 

無理やり一言で言ってしまえば、これからの人類の未来に向けて、

「分断」から「融合」に変わっていくということだと思いました。

人類は「偏見」「分裂」「格差」「闘争」といったことを卒業し、

「謙虚」になる、「歩み寄り」が起こる、それによって「叡智」が結集し、

「共創」が起こる、ということなのでしょう。

「競争」から「共創」と言ってもいいでしょう。

8~12に、そのことが表現されています。

 

私も、この「共創」という言葉が好きです。

市民団体i-ze(いーぜ)の活動も、一言でいえば、

この「共創」を生み出すためにやっているのです。

 

3年前に書いた「未来に起こったステキなこと」には、

「共創」についてこう書いています。

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<未来に起こったステキなこと> 3

かつて、「競争」原理に基づいた社会のなかで、

人々は過剰なストレスにより、心身共に疲弊していました。

コロナウィルス感染の危機に直面したことで、

人々は本来の人間らしさとは何かを考えるようになりました。

そして、人々は、自分が満たされることで、

他人への思いやりが生まれることに気づき、

自分が希望をもってイキイキと生きようと思いました。

そのおかげで、「共創」原理に基づいた、

思い合い、支え合う社会が創造されたのです。

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それは何から生まれるのかというと、「個の尊重」だと思います。

「個」が生かされる社会になります。

十二のパラダイム転換では、6と7に当たります。

 

「個の尊重」も、これから実現していくものだと信じています。

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<未来に起こったステキなこと> 1

人びとは、愛の力によって、コロナウィルスの試練を乗り越えました。

人びとは、同じ人間どうしが、いがみあい、戦いあっているって、

ナンセンスだということに気づきました。

そして、愛の原理で、

みんなが助け合いながら、共に生きる時代がやってきました。

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<未来に起こったステキなこと> 2

コロナウィルスの試練のなかで、人びとは多くのことを感じ、

気づき、学び、行動を変えました。

そのおかげで、「責めあう社会」から「許しあう社会」に変わってきました。

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2~5は、いわゆる「感性」の時代になってくるということでしょう。

芳村思風さんからの学びは、このブログにも何度か書いてきました。

未来に起こったステキなことのヒント - Sol Cafe 『幸せの栖(すみか)』 (hatenablog.com)

 

1.「善意の経済」については、本当にそうなってほしいと思っているので、

もう少し深く考えてみたいと思います。

 

つづく

 

写真に意味はありませんが、

リンクしてシェアしたときに、写真があった方が見栄えがいいので、

散歩中に撮った写真を適当に貼っています。