『働き方5.0』落合陽一著のなかに、こんなことが書かれていました。
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システムの効率化の中に取り込まれないために持つべきなのは、何でしょうか。
それは、システムになくて人間だけにある「モチベーション」です。
システムには、「これがやりたい」という動機がありません。
目的を与えれば人間に太刀打ちできないスピードと精度でそれを処理しますが、
それは「やりたくてやっている」わけではないでしょう。
いまのところ、人間社会をどうしたいか、
何を実現したいかといったようなモチベーションは、常に人間の側にある。
だから、それさえしっかり持ち、実現する手法があれば、
いまはシステムを「使う」側にいられるのです。
逆にいえば、何かに対する強いモチベーションのない人間は、
システムに「使われる」側にしか立てないかもしれません。
スマホという小さい道具の中で、
アプリを使いこなして便利に生きているつもりでも、
それはだれかが作った「魔法」の世界を見ているだけにすぎないのです。
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このなかで、いちばんピンと来たのは、最後の3行の部分です。
そこから出てきたことを、ここにまとめてみました。
<未来に起こったステキなこと> 52
私には、
- 気になる
- 気が休まらない
- 気持ち悪い
- 心ここにあらず
- 心を奪われた
- 心を虜にされた
人が多くいたのです。
- スマホ歩きをする人
- アプリが手放せなくなった人
- ゲームに過剰にはまり込む人
そんな人たちを多く見てきました。
彼らを見るにつけ、我々人間は、
デジタル機器やソフトウェアを機器を使っているのではなく、
それらに使われているかもしれないと思えました。
本来、人間は主体的に、自分の意志を持って、
機器やアプリを使う側にある人です。
それが、
- 過度なストレス
- 情報の氾濫
- 生活に追われる日々
そんなことが重なって、自分を見失ってしまったのでしょうか?
本来は、
- 自分の中に、これがやりたいというものが生まれ
- 自分の好きなことがいくつも出てきて
- それらをやることで心が満たされる
こうなったいま、
デジタル機器やアプリを使うのは、それらが必要なときに限られていて、
人びとは人間らしい豊かな生活をバランスよく生きています。
感謝します! ありがとう!