【味わいことばノート】 92 賢くあるより優しくあること

『発達障害グレーゾーン』(岡田尊司著 SB新書)より

 

ジェフ・ベゾスの祖父のことば

「ジェフ、賢くあるよりも優しくあるほうが難しいと、

 いつかわかる日が来るよ」

 

同じ本から、以下のことを学びました。

 

<勉強が苦手になる5つの原因>

  1.  知的能力が全般に低い「知的障害」 知能のグレーゾーン「境界知能」
  2.  言語面の能力だけが低い「言語障害」
  3.  全般的な知能は正常範囲なのに、ある領域の学習能力だけが極端に低い「学習障害」
  4.  注意力や課題遂行の能力の問題のため、集中力が維持できなかったり、提出期限が守れなかったりして、学業に支障をきたす「ADHD」
  5.  こだわりが強く、関心が偏ってしまうために、好きな教科しか勉強できなかったり、細部にばかり気をとられ、効率の良い勉強ができず、よい成績が取れない「ASD(自閉症スペクトラム症)の傾向をもつ場合

 

<学習障害の6つの領域>

  1.  文字の読み:音読が苦手ということに、もっと顕著に表れる
  2.  文字の理解:読解力が弱く、文章の意味が理解できない
  3.  綴字の困難:文字を綴ることが困難で、ひらがなやカタカナが正確に書けない、漢字が書けない、アルファベットの綴が覚えられないことがある
  4.  作文の困難:思考を文章化して表現したり、文法的、語法的に正しく表現することができない
  5.  数字の理解や計算の困難:数が何を表しているかを理解したり、計算をしたりするのが難しい
  6.  数学的推論の困難:問題文から情報を整理して立式したり、パズル的な問題を解いたりするのが困難(数学の応用問題、思考問題が極端に苦手)

  1.2.を合わせて「読字障害」

  3.4.を合わせて「書字表出障害」

  5.6.を合わせて「算数障害」

 

障害のあるなしにかかわらず、私たちは誰もが、

上記のどれかの面を持っていると思います。

その程度の大きいのが障害と言われるのです。

この本の題名でもある「グレーゾーン」は、

障害とは言えないけれど、その傾向が強い人達のことです。

発達障害と診断された人より、

グレーゾーンにいる人の方がつらいと言われます。

 

毎日、放課後子ども教室には子どもたちがやって来て、遊びます。

昨日から夏休みがスタート、朝からわんさかやってきました。

特別支援に行っている子も来ます。

でも、その遊び場では、みんな個性のある子たちです。

それが、学校という教育課程の中で、

毎日毎時間、同じ教科書やドリルをやっていくのです。

考えてみれば、これだけ難しいことはないよなって思われます。

だからこそ、放課後子ども教室は、

子どもたちみんなが個性を発揮する場、

それぞれが、遊びや関係性の中から、

いろんな気づきを得て成長していける場であってほしい、

そう思っています。

 

写真に意味はありませんが、

リンクしてシェアしたときに、写真があった方が見栄えがいいので、

散歩中に撮った写真を適当に貼っています。