チョウは、幼虫の青虫時代、不動の蛹時代、
そして華麗な成虫時代を過ごして一生を終えます。
最も静的な蛹時代は、チョウの一生にとって劇的な変化のときです。
今の私の姿から、青虫時代を想像できますか?
じっと動かない蛹の殻の中で、青虫時代の秩序がドロドロに溶けて、
新しい成虫としての秩序が生まれるのです。
2021年は、もう半分が過ぎましたね。
私は、こうやって羽を休めながら感じています。
今年の前半は青虫時代、それを経て、今さなぎになったばかりだということ。
今年の後半は、蛹の時代です。
蛹の体内で、うまく激動の変化が遂げられれば、
来年は、本当に飛び立てるときになるでしょう。
チョウとしての成虫の時代は、
当たり前のことは何もないことが共有される時代です。
いま起きていることに、いまあるものに感謝する時代です。
この後、私が飛び立っていく先にあるのは、花の蜜です。
私の行く先にあるものに、当たり前のものは何もないことを、
いま嚙み締め、感謝しています。
いや、噛み締める歯はないので、
味わっているといった方がよいでしょう。
いつも心に感謝を。
そんな感謝を忘れては、意識し直す今日この頃です。
※ 約2週間前に、FacebookのSol Cafe ページに書いたものを転記しました。