個性を活かす教育の場所

『フィンランド式頭のいい子が育つ20のルール』

の著者小林朝夫さんは、元塾の先生でした。

その人がこう言われています。

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フィンランドでは、塾に通わずに日本の子どもたちより

レベルの高い学力をほぼ全員が手にしている。

塾に通わずにフィンランドと同様の教育システムが実現できれば、

塾など必要ないのである。

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フィンランド式教育の特徴は、子どもたちの個性を重視し、

それぞれの子どもの個性のよいところを伸ばしていくところにある。

子どもの個性を伸ばす教育機関が日本にあるとすれば、

意外に思われるかもしれないが、それは塾と言える。

(中略)

本当にすごい塾は、子どもたちが

「学校よりも塾に行きたい」というほどの魅力を持っている。

実際、学校をカゼで休んでいるのに、

夕方には、その子が塾に通っているという。

それほど塾が生きがいになっている子どもは多い。

その秘密は、レベルが高い塾に通えば、

子どもの個性を殺すことなく、奥深い知識や思考力が身につき、

さらに人生の訓話を聴くことができる点にある。

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https://www.steiner.ed.jp/about/

個性を活かす日本の教育の場所と言われても、

こういうシュタイナー学園のような特別な学校を除いては、

普通の小中学校しかありません。

 

現在の小中学校の横並び教育では、個性は活かすことはできないでしょう。

ドリームマップ授業や学童・放課後子ども教室で子どもたちと接していると、

学年が上がるごとに、個性が埋没していく感じがしています。

そんな状況の中、昨年イエナプランの学校ができました。

https://solcafe.hatenablog.com/entry/2020/07/11/155643

その他、こういった小さな活動が行われています。

 

身近なところを見ると、個性を活かす教育の場所は、

現在二つはあると思っています。

一つが、やはり塾です。

そしてもう一つは、特別支援学級です。

 

私の息子はいろいろあって、中高一貫校に行っていましたが、

中学校の半ばから不登校気味になっていました。

結局ギリギリで高校を卒業しましたが、

一番つらかった中学生から高校生の前半を何とか乗り切ったものの、

それでもつらかった後半の時期に支えになったのが、個別指導の塾でした。

高校生の半ばに、聞いてみると塾に行ってもいいというので

行かせた塾が、とっても面倒見のいい塾長とアルバイトの学生の先生でした。

「学校に行かなくても塾には行きたい」と言っていました。

 

もう一つの特別支援学級です。

これはいま通っている学校にもあり、

放課後子ども教室にも、数名やってきます。

毎日、元気に自主的に遊んでいます。

先日まで行っていた学童保育にも、特別支援の子がいました。

1年生のときには、勉強もままならず、

書く字もある意味ひどいものでしたが、

2年生の後半になると、一気に字がきれいになり、丁寧に書いていました。

勉強も、個別にしっかり見てくれているからでしょう、

普通のクラスの子と、ほぼそん色ないくらいできるようになっています。

そして、体も元気になっています。

好きなことも満喫し、片付けなどもきちんとしています。

これは親が子どものためを思っていることと、

特別支援学級で、じっくり学べていることが関係していると思います。

入学するときに、両親は、普通クラスかどちらかに悩まれたようですが、

特別支援でよかったし、また学童保育に入っているのも、

彼にはすごく好影響があると思っています。

 

ここから出てくるキーワードは、

  • その人に関心を持って、しっかり接してもらえること
  • ほかの子と比較しないこと
  • 同学年だけでなく、年齢の違う子たちと接し、しっかり遊ぶこと

こういうことだと思います。

 

現在のすぐれた塾や特別支援学級というようなものではない

本来必要な個性を活かす教育の場は、

これから創っていく必要があると思います。

そんなコミュニティを考えるのが、「ここいまタウン」をつくろう!です。

https://www.facebook.com/groups/749658085842163

 

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写真は、特に意味はありませんが、

リンクしてシェアしたときに、写真があった方が見栄えがいいので、

散歩中に撮った写真を適当に貼っています。