①で書いたように、勉強も教える学童保育が、学校にとって代わると、
どんなよいことが起こるでしょうか?
まず、シニアの人たちが、新たな生きがいを得て、
元気に活動していくようになるでしょう。
定年退職した人たちの、今の実態はどうでしょう?
長年、敷かれたレールを走ってきて、そのレールが途切れたとき、
好きなこと、やりたいことがわからないまま、
そのまま雇用延長するケースが多いようです。
私の同僚の多くがそうです。
そしてそれが終われば、いよいよすることがない状態。
言ってしまえば、車庫に入って、
余生という人生を送ることになります。
それは、本当に、もったいないこと。
本人のとっても、社会にとっても。
だから、そういう方々のために仕組みを作ります。
- コミュニティ・シニア・ワーカー(仮)の養成講座をつくる。
- シニアの方には、在職中、あるいは退職後にそれを受けていただく。
- そこで、社会が求めているものについて、経験の活用法、子どもや若者、障がい者との関わり方などを学ぶ。
- 修了後、コミュニティ・シニア・ワーカー(仮)に登録する。
- 自分で貢献できることも登録し、活動できる場所とスケジュールを得る。
- 地域の学童保育に行って、子どもたちと一緒に過ごし、自分の経験を通してえたものを、子どもたちに伝えたり、一緒に学んでいく。
わかりやすいので、一例として、シニアを取り上げたのですが、
どの年代の人でも、同じようにして、
子どもとの関わりを持つことができる仕組みにすれば、
この新たな学校に代わる学童保育は、実現できると考えられます。
また、企業で働く人が、同じように子どもたちとの関わり方を学び、
プロボノ的に、学童保育にかかわっていくこともできるでしょう。
そこでは、子どもたちの社会で生きる力が、育まれます。
そしてそこには、子育て中の父母が交流し、学び合う場もつくります。
そこでも、経験豊富なシニアの存在は大きいのです。
親が親として、しっかり子育てできるように、
親が学ぶ場が提供され、いろんなプログラムもつくられ、
子育てをコミュニティ全体で支える仕組みが、
新たな学童保育の特徴でもあるのです。
そうなれば、若い世代のお母さんやお父さんが、
子育てに悩み、孤立したり、場合によっては虐待したり、
子どもが孤立したり、いじめにあったり、
不登校状態になった子どもを、さらに親が追い詰めたり、
ということも少なくなるはずです。
そんなeLearningと学習支援の機能を備えた学童保育ができれば、
いまの学校はいらなくなります。
そこでは、大人みんなが子どもたちから元気エネルギーをもらって、
人生を豊かで健康に生きることができます。
そういう環境で、子どもたちも、多種多様なな大人から学びながら、
子どもたち同士で、遊び、切磋琢磨しながら、
夢を抱き、すくすくと育っていくでしょう。
それを実現するためには、前提条件として、
受験勉強や難しい就活をなくす、
あるいは、まったく違ったものにする必要があると思っています。
そのためには、企業や自治体、そして大学が変わる必要があるのです。
何のための教育なのか?
そこに立ち戻って考える時なのです。