勉強も教える学童保育が、学校にとって代わる社会をつくる②

①で書いたように、勉強も教える学童保育が、学校にとって代わると、

どんなよいことが起こるでしょうか?

 

まず、シニアの人たちが、新たな生きがいを得て、

元気に活動していくようになるでしょう。

 

定年退職した人たちの、今の実態はどうでしょう?

長年、敷かれたレールを走ってきて、そのレールが途切れたとき、

好きなこと、やりたいことがわからないまま、

そのまま雇用延長するケースが多いようです。

私の同僚の多くがそうです。

そしてそれが終われば、いよいよすることがない状態。

言ってしまえば、車庫に入って、

余生という人生を送ることになります。

それは、本当に、もったいないこと。

本人のとっても、社会にとっても。

だから、そういう方々のために仕組みを作ります。

  • コミュニティ・シニア・ワーカー(仮)の養成講座をつくる。
  • シニアの方には、在職中、あるいは退職後にそれを受けていただく。
  • そこで、社会が求めているものについて、経験の活用法、子どもや若者、障がい者との関わり方などを学ぶ。
  • 修了後、コミュニティ・シニア・ワーカー(仮)に登録する。
  • 自分で貢献できることも登録し、活動できる場所とスケジュールを得る。
  • 地域の学童保育に行って、子どもたちと一緒に過ごし、自分の経験を通してえたものを、子どもたちに伝えたり、一緒に学んでいく。

わかりやすいので、一例として、シニアを取り上げたのですが、

どの年代の人でも、同じようにして、

子どもとの関わりを持つことができる仕組みにすれば、

この新たな学校に代わる学童保育は、実現できると考えられます。

 

また、企業で働く人が、同じように子どもたちとの関わり方を学び、

プロボノ的に、学童保育にかかわっていくこともできるでしょう。

 

そこでは、子どもたちの社会で生きる力が、育まれます。

 

そしてそこには、子育て中の父母が交流し、学び合う場もつくります。

そこでも、経験豊富なシニアの存在は大きいのです。

親が親として、しっかり子育てできるように、

親が学ぶ場が提供され、いろんなプログラムもつくられ、

子育てをコミュニティ全体で支える仕組みが、

新たな学童保育の特徴でもあるのです。

 

そうなれば、若い世代のお母さんやお父さんが、

子育てに悩み、孤立したり、場合によっては虐待したり、

子どもが孤立したり、いじめにあったり、

不登校状態になった子どもを、さらに親が追い詰めたり、

ということも少なくなるはずです。


そんなeLearningと学習支援の機能を備えた学童保育ができれば、

いまの学校はいらなくなります。

 

そこでは、大人みんなが子どもたちから元気エネルギーをもらって、

人生を豊かで健康に生きることができます。


そういう環境で、子どもたちも、多種多様なな大人から学びながら、

子どもたち同士で、遊び、切磋琢磨しながら、

夢を抱き、すくすくと育っていくでしょう。


それを実現するためには、前提条件として、

受験勉強や難しい就活をなくす、

あるいは、まったく違ったものにする必要があると思っています。

そのためには、企業や自治体、そして大学が変わる必要があるのです。

 

何のための教育なのか?

そこに立ち戻って考える時なのです。