アオサギは知っている

昨日と今日、「しあわせカウンセラー Unit D」講座に参加しました。

昨日は物語を二つ、今日は詩を一つ書くことになりました。

思いのほか、短時間の間に出てくるものがあったのでした。

 

詩は、かつていくつか書いたことがあります。

今回またいいなと思いました。今回、さらに物語が加わりました。

これらは意外と今後楽しめるかと想い、『幸せの栖』に「想いを綴る部屋」をつくったのです。これから気まぐれに、詩と物語を書いてみたいと思っています。

 

今日の詩は、先々月の台風の後の御岳渓谷で見た、アオサギと思える鳥が思い浮かんだことで出てきたものです。

 

<アオサギは知っている>

 

私はアオサギ

台風がやってきた

風雨をしのげる岩陰にじっとたたずむ

 

私は知っているのだ

やがて風雨が収まることを

夜が明けると、すがすがしい日差しが注いだ

 

私は飛んだ

山の木が倒れている

草がなぎ倒されている

 

私は知っているのだ

倒れた木は土にかえることを

今は小さな若木が、やがて大木になることを

草は地面から栄養を吸って、また立ち上がってくることを

 

私はさらに飛んだ

川は濁流となっている

川上から木や葉っぱを川下に押し流す

 

私は知っているのだ

やがて水量は減り、いつもの清らかな流れが戻ってくることを

 

私は知っているのだ

濁流となって流れていった水は、やがて海に届く

そして雲となり雨となって、この川に戻ってくることを

清らかな流れとなって

 

私はアオサギ

濁流に囲まれた岩の上に静かにたたずむ

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