『老後をやめる』(小林弘幸著 朝日新聞出版)から学びます。
引用ではなく、まとめています。
著者の父はとっても元気な92歳です。
その父がいつも元気で居られる「4つの理由」を著者はこう分析しています。
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- 仕事をしている(賃金労働である必要はない)
- 体を動かしている
- 人とのつながりがある
- 性格が明るい
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- 「はたらく(傍を楽に)」をしている、今日用事があるということかな?!
- 億劫がらず何でもやる、散歩も好きということかな?!
- 今日行くところがある(会う人がいる)ということかな?!
- 陽気ではなくても、何事にもくよくよしないということかな?!
と勝手に思っています。
次は、「老後の3つの不安」です。
アンケート結果の上位です。
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- 「健康」: 「自分が病気になる」76% 「介護が必要になる」73% 「認知症を患う」68%
- 「お金」: 「収入が減ってしまう」33% 「資産が予定より早く枯渇してしまう」32%
- 「孤独」: 「社会のつながりが希薄になる」33%
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将来の不安については、前回、書きました。
将来のことを考えて悩んでもしかたないわけです。
なるようにしかならないけれど、なんとかはなるものなんですよ。
動けている限り。
食事・睡眠・運動、どれも大事です。
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自律神経の老化を防いで若々しくいるためには、
食事・睡眠・運動の3点が重要。
この3つのうちどれが一番重要か?
答え:「運動」
それは、「動かない」は、「食べられない」「眠れない」に直結するから。
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なるほど!
著者の父の「4つの理由」もすべて「動くこと」です。
現代人の疲れには、2つのタイプがあります。
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その一つは、「脳の疲れ」。
おもに人間関係から生まれるもので、
著者曰く、ストレスの9割は人間関係とのこと。
もう一つは、「座りっぱなし」。
人体の筋肉のうち7割を占めるのが脚の筋肉なので、
座りっぱなしだとこうなる。
座りっぱなし ⇒ 脚を動かさない ⇒ 脚の筋肉の血流が悪くなる
⇒ 酸素や栄養が細胞の隅々まで行き渡らなくなる
⇒ 老廃物や疲労物質も処理できなくなる ⇒ 疲れ
オーストラリアの研究機関の調査によると、
座っている瞬間が1日4時間未満の人に比べて、
8~11時間の死亡リスクは15%、11時間以上だと40%増加する。
糖尿病、纐纈ある、脳梗塞、心疾患、がん、うつ病、認知症など、
さまざまな病気の引き金になるともいう。
WHOも座りすぎは、タバコやアルコールより危険であり、
世界で年間200万人の死因になると警告している。
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私個人的には、長いこと座っていることはできないのですが。
デスクワークしてましたが、ちょろちょろと動いていました。
さらに、「心・技・体」ではなく「体・技・心」なんです。
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最初に整えなくてはいけないのは「体」。
からだのコンディションが悪いと、いくら心が整っていても、
充実した毎日を送ることはできないし、
技(生活習慣、趣味など)を持っていたとしても、
全力で打ち込むことができないからです。
(中略)
ところが多くの人は、心を整えようとしがちです。
やる気を出そう、ポジティブになろう、穏やかでいよう、...。
そう思うのは悪いことではありませんが、
体がついてこなかったら意味がありません。
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からだが元手ですね。
実感としても、これは間違いありません。
老後とは何か?
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一言で言うとしたら「動かなくなること」です。
肉体的にも、精神的にも、動けなくなる、動かなくなる、
動こうとしなくなる、それが老後というものです。
老後をやめようと思うなら、とにかく動くこと。
動いていると体力もつき、自律神経のバランスも良くなってきます。
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動くためには、好奇心、忍耐力、やりきる力などなど、
非認知能力が必要だと思います。
こうやって、読んで考えてみると、子どもの頃の過ごし方が大事なんだ、
そう思えてきます。
写真に意味はありませんが、
リンクしてシェアしたときに、写真があった方が見栄えがいいので、
手元にあった写真を適当に貼っています。